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2005 年度 実績報告書

ヒト歯根膜細胞におけるメカニカルストレス誘導性MMP-1遺伝子の発現

研究課題

研究課題/領域番号 17390557
研究機関松本歯科大学

研究代表者

上松 節子  松本歯科大学, 歯学部, 講師 (80271378)

研究分担者 平岡 行博  松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (20097512)
上松 隆司  松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 助教授 (40203476)
大嶋 嘉久  松本歯科大学, 歯学部, 助手 (70340057)
薄井 陽平  松本歯科大学, 歯学部, 助手 (00387424)
キーワードIL-17 / PDL / T cell / メカニカルストレス / MMP-1
研究概要

本研究は、1.メカニカルストレスによるT細胞からのIL-17の産生、2.IL-17によるPDLのMMP-1遺伝子の発現とその調節機構、3.細胞内シグナル伝達機構について分子生物学的に明らかにすることを目的とする。本年度は、1.単核球(リンパ球・単球)の分離・培養、2.メカニカルストレスによるIL-17産生能の検出、3.ヒト歯根膜線維芽細胞の分離・培養と細胞抽出蛋白,核蛋白ならびにmRNAを抽出、4.RT-PCR法によるMMP-1 mRNAの発現の検索を継続して行っている。同意を得た健常人(ボランティア)の末梢血より比重遠心法で単核球を得た後、T細胞はCD3陽性細胞をマグネチックビーズ法で分離し,単球は付着細胞を回収して実験に供与した。単球およびリンパ球は1×10^6個/mlの細胞密度とし,Flexercell Strain Unit^<【○!R】>にて伸展刺激を加えた。リンパ球は培養上清中に浮遊しているため、培養液の流動をメカニカルストレス負荷として設定した。開始後、経時的に培養上清と細胞を回収した。また、培養ヒトPDL細胞にも同様に伸展刺激を加え、経時的に培養上清と細胞を回収した。上清中のIL-17の変化をELISA法にて検出した。その結果、リンパ球においては、メカニカルストレス負荷後にIL-17が検出された。さらに、矯正力負荷後の歯肉溝滲出液(GCF)中IL-17の経時的変化を追試することを目的として、同意を得た健常人においてメカニカルストレス負荷後のGCFを採取した。IL-17によって産生が促進されるIL-1β、PGE2は検出され、その経時的変化も認めたが、IL-17は検出されなかった。本年度の結果から、メカニカルストレス刺激によって、リンパ球からIL-17が産生されることが示唆された。IL-17mRNAの発現ならびにIL-17の上昇に伴うヒトPDL細胞への作用とMMP-1遺伝子発現への作用については、現在継続研究中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Prostaglandin E2 strongly inhibits human osteoclast formation.2005

    • 著者名/発表者名
      Take I et al.
    • 雑誌名

      Endocrinology 146・12

      ページ: 5204-5214

  • [雑誌論文] 顎外固定装置を下顎大臼歯の遠心移動に用いた成人骨格性下顎前突症例2005

    • 著者名/発表者名
      薄井 他
    • 雑誌名

      松本歯学 31

      ページ: 256-262

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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