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2006 年度 実績報告書

ヒト歯根膜細胞におけるメカニカルストレス誘導性MMP-1遺伝子の発現

研究課題

研究課題/領域番号 17390557
研究機関松本歯科大学

研究代表者

上松 節子  松本歯科大学, 歯学部, 講師 (80271378)

研究分担者 平岡 行博  松本歯科大学, 大学院歯学独立研究科, 教授 (20097512)
上松 隆司  松本歯科大学, 大学院歯学独立研究科, 助教授 (40203476)
薄井 陽平  松本歯科大学, 歯学部, 助手 (00387424)
キーワードPDL / T cell / IL-17 / メカニカルストレス / MMP-1
研究概要

本研究は、1.メカニカルストレスによるT細胞からのIL-17の産生、2.IL-17によるPDLのMMP-1遺伝子の発現とその調節機構、3.細胞内シグナル伝達機構について分子生物学的に明らかにすることを目的として行っている。本年度は、IL-17添加とメカニカルストレスによるコラーゲンの産生・分解の調節機構を分子生物学的に明らかにすることを目的として、断続的伸展刺激を加えたヒト歯根膜線維芽細胞での歯根膜の特性発現に関わる遺伝子の発現について検討した。1)平成17年度に確立した設定条件でメカニカルストレスを長期的に加えた場合、PDLの脆弱化が起こりやすかったため、Flexercell Strain Unitにて6時間/日の伸展刺激とした.伸展刺激を加え、経時的に培養上清と細胞を回収した。2)平成17年度に設定したものと同濃度のIL-17を添加後、1)の伸展刺激を加えた。3)1)、2)の刺激添加後、経時的にtotal RNA抽出とRT-PCRによる歯周組織のリモデリングや特性発現に関与する遺伝子のmRNAの検出を行った。その結果、3日目までの伸展刺激下において、骨吸収系に作用する炎症性サイトカインIL-1β、骨芽細胞の増殖促進と石灰化抑制が報告されているMsx2の発現が確認された。これらの結果より、メカニカルストレス刺激が、ヒト歯根膜組織の石灰化を抑制している可能性が示唆された。IL-17およびメカニカルストレス刺激によるMMP-1の発現については現在検討中である。また、メカニカルストレス下ヒトPDLおよびリンパ球に特異的な遺伝子の解析を目的としたマイクロアレイ法による検索も継続中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Refractory factors in head and neck cancer : ATP binding cassette transporters expressed in head and neck cancer cell lines.2006

    • 著者名/発表者名
      Uematsu T et al.
    • 雑誌名

      Oral Sci Int 3・2

      ページ: 72-83

  • [雑誌論文] Multidrug resistance-associated protein 7 expression is involved in cross-resistance to docetaxel in salivary gland adenocarcinoma cell lines.2006

    • 著者名/発表者名
      Naramoto H et al.
    • 雑誌名

      Int J Oncol 30・2

      ページ: 393-401

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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