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2005 年度 実績報告書

ヒト成体由来細胞を用いた歯周組織の組織工学的再生

研究課題

研究課題/領域番号 17390558
研究機関新潟大学

研究代表者

奥田 一博  新潟大学, 医歯学系, 助教授 (00169228)

研究分担者 川瀬 知之  新潟大学, 医歯学系, 助教授 (90191999)
鈴木 啓展  新潟大学, 医歯学系, 助手 (60377190)
キーワード組織培養 / 骨膜 / 骨芽細胞 / 多血小板血漿 / 骨 / ハイドロキシアパタイト / 回転培養 / 組織工学
研究概要

1.培養骨膜シートについては、患者の下顎大臼歯頬側部の付着歯肉直下の骨表面より、5mmx5mmの骨膜小片を採取後、直ちにウシ胎児血清(10%)、抗生物質(1%)、アスコルビン酸(25μg/ml)を含むMedium199にて培養シャーレ上で6週間培養してシート状構造物を作成することに成功した。PRP+HA複合体の調整については、これまでに確立した方法に従って調整をした。すなわち、患者末梢血8.5mlから2回の遠心分離により0.6mlのPRPを調整し、このうちPRP 0.3mlにつき、0.1gのアルギン酸ナトリウムを添加して活性化し、0.5mgのHAと混和させた。現在、ヒトの骨内欠損に対して、培養骨膜シート+PRP+HAを移植し、その臨床的有効性について検討中である。2.培養骨の作成については、in vitroで以下の実験を行った。気孔率70%のハイドロキシアパタイト(HA)多孔体ブロック試料(20x10x3mm)を使用し、細胞はヒト骨芽細胞様細胞株MG63を用いた。培養は、10%FCSを含むDMEMあるいはαMEMを培養液としてCO_2インキュベータと回転培養器を併用した。気孔中での細胞の増殖は、試料断面をCrystal Violet染色後、画像解析により評価した。HA多孔体を酸処理した場合、細胞の深部気孔への到達とそこでの増殖が顕著に促進された。フラスコ中での静地培養に比較して、閉鎖系での回転培養は多孔体深部での細胞生存率を向上させた。また、画像解析をする際、多孔体を薄切するよりは、ある程度の暑さをもたせたまま、焦点深度の深い画像を得るほうが有用であった。今後の展開として、1はさらに臨床症例数を増やして臨床比較研究まで発展させて有効性を明らかにしたい。2については実験動物(ヌードマウス)の背部に移植し、経時的に移植骨の正着および石灰化の状況を観察していきたい。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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