研究課題/領域番号 |
17390561
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山田 聡 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (40359849)
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研究分担者 |
野崎 剛徳 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助手 (30263304)
橋川 智子 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助手 (00362682)
柳田 学 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助手 (80379081)
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キーワード | DNAチップ解析 / 歯根膜幹細胞 |
研究概要 |
1)オリゴDNAチップにより見出された遺伝子群の機能解析 ヒト歯根膜細胞を石灰化誘導培地中にて長期培養することにより、同細胞を硬組織形成細胞へと分化誘導した際の遺伝子発現変化をヒトの全遺伝子を網羅したオリゴDNAチップにて解析した。その結果、約3006個の遺伝子の発現変化を検出することができた。これら遺伝子の発現パターンを統計学的処理によりクラスター解析することにより、発現パターンから5個のクラスターに分類できた。さらにGene ontologyの観点からそれぞれの遺伝子を機能的に分類したところ、細胞分化とともに遺伝子発現が減少するクラスター1、2においては、細胞増殖や細胞周期に関する遺伝子が多く認められた。次に、細胞分化とともに遺伝子発現がやや増加するものと大きく増加するクラスター3、4では、脂質代謝に関する遺伝子や細胞接着に関する遺伝子などが認められた。細胞分化過程において大きく変動しない遺伝子群(クラスター5)にはアポトーシスや細胞死に関する遺伝子が集積していることがわかった。現在、これらの遺伝子の発現解析、機能解析を進行している。 2)FACSシステムを用いた歯根膜幹細胞の単離とDNAチップ解析 ヒト歯根膜細胞をFACSソーティングシステムにて、Hoechst33342色素の排出能力を指標としたSP(side population)細胞分画とMP(major population)細胞分画に分離した。同細胞からRNAを抽出し、我々が開発した歯根膜解析用DNAマイクロアレイ(PerioGen chip)にて遺伝子発現解析を行った。その結果、SP細胞においてMP細胞よりも発現が高い遺伝子として未知の遺伝子を含む10種の遺伝子が同定された。一方、SP細胞においてMP細胞よりも発現が低い遺伝子としては、PLAP-1、Periostin等の歯根膜特異的遺伝子を含む17種の遺伝子が同定された。
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