• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

揮発性硫黄化合物による歯周組織細胞のアポトージスの誘導とその歯周病原性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17390568
研究機関日本歯科大学

研究代表者

八重垣 健  日本歯科大学, 歯学部, 教授 (40166468)

研究分担者 佐藤 勉  日本歯科大学, 歯学部, 助教授 (60130671)
田中 とも子  日本歯科大学, 歯学部, 講師 (70307958)
小黒 章  明倫短期大学, 教授 (90107780)
キーワード硫化水素 / 口臭 / アポトージス / DNA損傷 / カスパーゼ3 / 酸化ストレス / コメット分析 / 歯周病
研究概要

ヒト歯肉線維芽細胞(HGF)に対する硫化水素(100ng/ml)の毒性をtrypan blue染色で調べたところ,24,48,72時間インキュベーションではコントロールと差は無く,90%以上の生存率であった.細胞壊死の程度を乳酸脱水素酵素(LDH)の逸脱量の測定により調べたが,これもコントロールに比べ差は無く,細胞壊死は10%未満であった.次にアポトージスの特徴である細胞質中でのDNAのfragmentationを調べた.その結果,72時間インキュベーションで有意に増加し,アポトージスの発生が考えられた.その一方,細胞外ではDNAのfragmentationの増加は認めなかった.さらに,Annexin V + propidium iodide染色してフローサイトメーターにてアポトージスの検討を行った.その結果,72時間インキュベーションのコントロールではアポトージス細胞が4%であったのに対し,硫化水素暴露細胞では12%と増加した(p<0.05).しかしlate apoptosisあるいはnecrosisは両者で差は見られなかった.次にカスパーゼ3活性を検討したところ,72時間インキュベーションでは,コントロールに比べ優位に増加した.DNA損傷の程度をコメット分析にて検討したが,Tail length,%DNA in tailそしてtail momentのいずれも有意に増加した.そこで,硫化水素による,Super Oxide Dismutaseに及ぼす影響も検討したところ著明に活性を阻害した.そこでMito-Sox処理後フローサイトメーターにてミトコンドリア中の酸化ストレスを検出したところ,ミトコンドリアの酸化ストレスは有意に増加していた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 低濃度揮発性硫化物のヒトに与える影響について:in vitro研究から2005

    • 著者名/発表者名
      八重垣健, 鴨田剛司, 村田貴俊
    • 雑誌名

      日本臨床環境医学会雑誌 14(2)

      ページ: 99-105

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi