研究課題/領域番号 |
17390570
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
塚原 正人 山口大学, 医学部, 教授 (20136188)
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研究分担者 |
辻野 久美子 山口大学, 医学部, 教授 (60269157)
村上 京子 山口大学, 医学部, 助教授 (10294662)
飯野 英親 山口大学, 医学部附属病院, 副看護部長 (20284276)
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キーワード | 遺伝看護学 / 遺伝看護教育 / 遺伝看護実践 / 遺伝学 |
研究概要 |
遺伝看護学の普及のためには、従来理解が難しいと敬遠されがちであった遺伝学に関する基礎知識を分かりやすく理解させる教育手段が重要である。そこで、DNA、遺伝子、染色体、遺伝性疾患、多因子遺伝病、染色体異常などの違いを明確に理解できる教育方法を独自に開発した。この方法を学生の遺伝看護に関する講義、看護師に対しては遺伝看護研究会でのミニレクチュアー、一般人に対しては放送大学での講義で試用してみたところ、概ね好評であった。今後、この方法を用いることで、看護師が遺伝学を身近に考えることが可能になるものと期待される。この教授方法は論文としてまとめ、公表した。今後、同様に、教授法を工夫・改善する予定である。また、遺伝学用語の認識状況について、学生・社会人を対象に調査を行った。 アメリカ、韓国、タイを訪問し学部・修士課程用の教育研究のための国際調査を実施し、カリキュラム調査を行うとともに、資料を収集した。また、国際遺伝看護学会(ISONG)で遺伝看護に関する発表を行った。 国内外の2名の専門家を招聘し、看護師・学生を対象に遺伝看護に関する講演会を開催した。講演内容は平成17年9月18日に長崎大学遺伝カウンセリング室の近藤達郎助教授に「遺伝カウンセリングの現状と問題点(長崎県での試みを中心として)」を、平成18年3月8日に米国Villanova大学Nancy C.Sharts-Hopko教授に"Global Healthcare Trends : Nursing Priorities"を講演していただいた。また、日本看護協会主催の研修会「先天異常をめぐる周産期看護」で本研究分担者3名が講師として染色体異常、単一遺伝病、先天奇形を担当して教育にあたった。
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