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2005 年度 実績報告書

医療者のエンパワーメントとメンタルヘルスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17390571
研究機関宮崎大学

研究代表者

前田 ひとみ  宮崎大学, 医学部, 助教授 (90183607)

研究分担者 高村 寿子  自治医科大学, 看護学部, 教授 (60100608)
影山 隆之  大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (90204346)
松崎 一葉  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (10229453)
山田 美幸  宮崎大学, 医学部, 助手 (00336314)
津田 紀子  宮崎大学, 医学部, 教授 (80172021)
キーワード新卒看護職者 / エンパワーメント / メンタルヘルス / 自己効力感 / ピアカウンセリング
研究概要

本研究は、職業性ストレスによってパワーレス状態に陥っている新卒看護職者が組織の中で自らをコントロールしていく力(エンパワーメント)を取り戻すプロセスを支援するプログラムを開発することを目的としている。初年度である本年度は2県の看護協会主催の新卒看護師研修を受講した人を対象に、職業性ストレスに対するアセスメントツール等を用いて、新卒看護職者の社会心理的特性を明らかした。
就職後3ヶ月の時点で仕事上の悩みを持っていた新卒看護師は84.4%であり、その内容は「力量不足」「仕事の過負荷」「安全」「人間関係に関する悩み」があげられた。達成感と気分転換の間には有意の交互作用があり、気分転換を多くする人は達成感が低くても一般的健康状態尺度(GHQ)得点が上がりにくく、自尊感情が高い人は周囲から支援があると感じていた。
就職半年後の調査では、これまでに仕事をやめたいと思ったことがある人は86.7%で、その理由は「理想と現実のギャップ」「力量不足」「人間関係」が抽出された。仕事を継続している理由としては「患者との関わりが楽しいから」があげられた一方、「やめる勇気がない」「期待を裏切れない」という理由もあげられた。新卒看護師は看護の中から得られた喜びが仕事の継続にっながっている反面、学生時代とは異なる環境の中で就職直後から高レベルの知識や技術を要求されることから自分の力不足や無力感を感じながら仕事を継続している状況が示された。そこで、これらの結果を基に新卒看護師が本来持っている自分自身の力を取り戻していけるようなプログラムを作成し、モデルセミナーを開催した。来年度は2つの病院と1県の看護協会で本年度開発したプログラムに基づいたセミナーを開催する予定である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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