地域母子保健活動としての育児支援システム構築の試み

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 17390575
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 臨床看護学
• 研究機関: 筑波大学
• 研究代表者: 江守 陽子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (70114337)
• 研究分担者: 村井 文江 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (40229943) ; 斉藤 早香枝 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (50301916)
• 研究期間 (年度): 2005 – 2008
• キーワード: 母子保健 / 育児支援 / 支援システム / 新生児訪問事業 / 家庭訪問

研究概要

出産後の母親の育児不安軽減を目的に、出産後~12週の間の母親の育児不安や心配の時系列的変化、母親のニーズに合致した訪問時期および家庭訪問のアウトカムを検討した。
結果1.家庭訪問は母親の不安を軽減した。
結果2.家庭訪問の適切な実施時期として、初産の母親は新生児早期と乳児期早期、経産の母親は新生児期後半~乳児早期と考えられた。また、母乳や乳房のトラブルに関しての心配や不安の軽減には、生後2~3週の新生児期早期が適切である。

研究成果

• [雑誌論文] Association between stress-related substances in saliva and immune substances in breast milk in puerperae (2009)
  • 著者名/発表者名: A. Kawano, S. Miyagawa, Y. Emori
  • 雑誌名: Biological Research for Nursing 25(1) ページ: 58-66
  • 査読あり
• [雑誌論文] 母乳中免疫物質と母親のストレスとの関連に関する文献検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 川野亜津子、江守陽子、宮川幸代
  • 雑誌名: 母性衛生 49(4) ページ: 531-541
  • 査読あり
• [雑誌論文] POMS(Profile of Mood States)による産後の母親の心理状態と唾液中SIgA、cortisol濃度との関連 (2008)
  • 著者名/発表者名: 川野亜津子、江守陽子、宮川幸代
  • 雑誌名: 日本助産学会誌 22(1) ページ: 14-24
  • 査読あり
• [雑誌論文] A県における新生児訪問指導担当職員の現況について (2008)
  • 著者名/発表者名: 江守陽子、橋本美幸
  • 雑誌名: 母性衛生 49(2) ページ: 0531-541
  • 査読あり
• [雑誌論文] Influences of exposure to violence on health status and acceptance of pregnancy in pregnant women (2008)
  • 著者名/発表者名: Naomi Kano, Koichi Iwai, Yoko Emori, Yoko Kajihara, Chihoko Sankai and Chiori Shimada
  • 雑誌名: Health Sciences 24(2) ページ: 153-168
  • 査読あり
• [雑誌論文] 効果的な家庭訪問指導を目的とした訪問指導時期の検討-出産後~12週までの母親の育児不安軽減の観点から (2008)
  • 著者名/発表者名: 橋本美幸、江守陽子
  • 雑誌名: 小児保健研究 67(1) ページ: 47-56
  • 査読あり
• [雑誌論文] 10代女性のSTI感染とその影響要因 (2008)
  • 著者名/発表者名: 野々山未希子、江守陽子、永井泰、小笠原加代子、加藤季子
  • 雑誌名: 母性衛生 48(4) ページ: 531-541
  • 査読あり
• [雑誌論文] UNICEF/WHOの「母乳育児成功のための10か条」の視点からみた関東6県における母乳育児の状況-第2報母乳育児支援と母乳育児率の関連- (2008)
  • 著者名/発表者名: 村井文江、斉藤早香枝、野々山未希子、江守陽子、谷川裕子
  • 雑誌名: 母性衛生 48(4) ページ: 505-513
  • 査読あり
• [雑誌論文] UNICEF/WHOの「母乳育児成功のための10か条」の視点からみた関東6県における母乳育児の状況-第1報母乳育児支援の現状- (2008)
  • 著者名/発表者名: 村井文江、江守陽子、斉藤早香枝、野々山未希子、谷川裕子
  • 雑誌名: 母性衛生 48(4) ページ: 496-504
  • 査読あり
• [雑誌論文] 市町村の母子保健サービスとしての新生児訪問指導事業の現状と課題 (2007)
  • 著者名/発表者名: 橋本美幸、江守陽子
  • 雑誌名: 母性衛生 48(2) ページ: 262-270
  • 査読あり
• [雑誌論文] Coping Behavior for Labor Pain in Pregnant Japanese Women (2006)
  • 著者名/発表者名: Yoko Emori
  • 雑誌名: Primary Care Japan 4(1) ページ: 023-29
  • 査読あり
• [雑誌論文] 医療人類学的アプローチによる伝統的子育て支援ネットワークと近代的子育て支援ネットワークの比較研究 (2006)
  • 著者名/発表者名: 橋本美幸、江守陽子
  • 雑誌名: 母性衛生 47(1) ページ: 125-133
  • 査読あり
• [雑誌論文] わが国の妊産婦ケア施設における病棟編成および分娩介助者の職種からみたケアの実態 (2006)
  • 著者名/発表者名: 江守陽子、野口恭子、石井トク
  • 雑誌名: 母性衛生 47(1) ページ: 34-45
  • 査読あり
• [学会発表] 産後の生活の実際とサポート状況、育児不安、抑うつとの関連 (2008)
  • 著者名/発表者名: 斉藤早香枝・江守陽子・村井文江
  • 学会等名: 第49回日本母性衛生学会
  • 発表場所: 千葉県浦安市
  • 年月日: 2008-11-07
• [学会発表] 出産後~12週の母親の育児不安と具体的な心配事の時期別検討-効果的な指導内容の検討を目的として- (2008)
  • 著者名/発表者名: 橋本美幸、江守陽子
  • 学会等名: 第49回日本小児保健学会
  • 発表場所: 札幌市
  • 年月日: 2008-09-27
• [学会発表] Factors influencing a father's child-rearing of a low birth weight infant (2008)
  • 著者名/発表者名: Saitoh, Sakae, Emori, Yoko, Murai, Fumie, Nonoyama, Mikiko, Hirose, Taiko, Kusanagi, Miho
  • 学会等名: The 11th World Congress of World Association for Infant Mental Health
  • 発表場所: Yokohama
  • 年月日: 2008-08-03
• [学会発表] 早産・低出生体重児の母親の被養育体験と育児困難感との関連 (2007)
  • 著者名/発表者名: 斉藤早香枝、村井文江、江守陽子、野々山未希子
  • 学会等名: 第48回日本母性衛生学会
  • 発表場所: 茨城県つくば市
  • 年月日: 2007-10-11
• [学会発表] 早産・低出生体重児を養育する母親の育児困難感とその関連要因について (2007)
  • 著者名/発表者名: 斉藤早香枝、江守陽子、村井文江、野々山未希子
  • 学会等名: 第48回日本母性衛生学会
  • 発表場所: 茨城県つくば市
  • 年月日: 2007-10-11
• [学会発表] 唾液中ストレス物質と母乳中免疫物質の関連 (2007)
  • 著者名/発表者名: 川野亜津子・宮川幸代・江守陽子
  • 学会等名: 第30回プライマリケア学会
  • 発表場所: 宮崎県宮崎市
  • 年月日: 2007-05-26
• [学会発表] 産後2~12週までの間の4時点における母親の育児不安の内容とその程度の違い-初産婦と経産婦の比較検討- (2007)
  • 著者名/発表者名: 橋本美幸、江守陽子
  • 学会等名: 第21回日本助産学会学術集会収録集
  • 発表場所: 大分県別府市(p.72)
  • 年月日: 2007-03-10
• [図書] 助産学講座第7巻助産診断・技術学II[2]分娩期・産褥期(堀内茂子編集) (2007)
  • 著者名/発表者名: 共著者 : 堀内茂子、江守陽子、毛利多恵子、森明子、有森直子、川島広江、野田洋子、茅島江子、高田昌代、野口真弓
  • 総ページ数: 166-189
  • 出版者: 医学書院
• [図書] 助産学講座第5巻助産診断・技術学I(下部山キヨ子、武谷雄二編集) (2007)
  • 著者名/発表者名: 共著者 : 下部山キヨ子、武谷雄二、江守陽子、正岡経子、石村由利子、村山陵子、松崎政代,中嶋文子,丸山知子、河野洋子、岡島文恵、佐世正勝
  • 総ページ数: 338-360
  • 出版者: 医学書院
• [図書] 臨床助産師必携生命と文化をふまえた支援第2版(我部山キヨ子編集) (2006)
  • 著者名/発表者名: 共著者 : 江守陽子、安藤広子、井上京子、今関節子、大石時子、他
  • 総ページ数: 28-33、323-358
  • 出版者: 医学書院