研究課題/領域番号 |
17390584
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
蝦名 美智子 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (10168809)
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研究分担者 |
鈴木 敦子 福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (50196789)
楢木野 裕美 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90285320)
杉本 陽子 三重大学, 医学部, 教授 (00226466)
岡田 洋子 旭川医科大学, 医学部, 教授 (90281906)
松森 直美 県立広島大学, 保健福祉学部, 講師 (20336845)
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キーワード | プリパレーション / 小児看護 / 教材開発 / 医療処置 / 手術 |
研究概要 |
平成17年度は教材開発の初年度であり、(1)プレパレーションの概念を固めること、および(2)フィールド開発を中心に活動した。 (1)については2つを計画した。第一は、英国のプレイ・スペシャリストが行動の規範のバイブルとして用いている英国政府への答申書"The Welfare of Children in Hospital : 1959年"、通称Platt Reportを日本語訳し、現状を話し合った。第二は、英国のプレパレーションに関する第一人者のパメラ・バーンズ氏とその門下生で日本人では第一号のプレイ・スペシャリストである後藤眞千子氏(在マンチェスター)を招き、プレパレーションの理論と実践に関する公開セミナーを開催した。これら2件については報告書を作成した。 (2)については、三重大学グループ、旭川医科大学グループ、県立広島大学グループ、滋賀・福井大学グループにおいて、フィールド開発ができた。特に三重大学と旭川医科大学グループにおいては、プレパレーションの実際をビデオ撮りし、全員で教材としての検討を行うことができた。その結果、プレパレーションにおけるplay preparationの意味が正しく伝わっていないこと、子どもに向かって子ども向けのやさしい語であっても説明に終始し、子どもが安心ではなく不安感を増していること、また、我々が相談をうける事例にも同じ傾向があることが判明し、プレパレーションの普及方法について、地域ごとの研修会を行う等の方向修正が必要となった。
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