研究課題
研究目的は、消化器癌手術後患者と家族員の社会復帰を促進させる外来看護を臨床現場の状況に応じて導入できるチーム医療に基づく外来看護システムの作成、消化器癌術後患者と家族員の社会復帰を促進する外来看護援助を提供するための基盤作り、である。I.外来看護を効果的に実践している国内外のフィールドリサーチは、協力の得られた国内3施設を平成18年7月〜8月に1施設半日、米国ミネソタ州3施設(含:1大学)・ミシガン州3施設(含:1大学)を平成18年7月24日〜8月3日に1施設半日〜3日間実施。看護部長、Education Specialist等からの外来看護システムと外来看護実践に関する説明及び施設内見学。大学教員からのがん看護等に関する教育実践、Cancer Survivorship研究の動向について説明。患者中心の医療・学際的チーム医療・臨床と教育と研究の統合等の実践とチーム員の教育及びサポート体制に関わる知見を得ると同時に重要性を認識。大学教員との意見交換を通して、Cancer Survivorship研究を外来看護に統合する必要性の示唆を得た。II.消化器癌手術後の患者と家族員の社会復帰を促進させるチーム医療に基づく外来看護システムは、昨年度の結果と関連学会での情報収集及び関連文献による検討と上記Iの結果に基づいて作成。患者・家族員中心の医療をめざすためのチームアプローチの仕方を具体化し、療養相談室の準備等を看護部長と消化器系外来担当者らと行った。III.看護援助を提供する基盤作りとして、1)外来看護学習会は昨年度同様に取組んだ。2)外来看護援助プログラム運営を具体化した。3)患者・家族員用学習教材は、昨年度作成した案の内容について関連領域の医師の確認を得るとともに、個別の事情に対応できるよう工夫した。次年度は、作成したチーム医療に基づく外来看護システムを実践の場に適用し評価する。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (4件)
Second International Conference on Japanese Society of Cancer Nursing(Tokyo, Japan), (2007.2.10発表)
ページ: 49
ページ: 50
千葉看護学会会誌 12巻2号
ページ: 29-35
14^<th> International Conference on Cancer Nursing(Toronto, Canada), (2006.9.27-10.1発表)
ページ: 189