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2005 年度 実績報告書

尿失禁のある高齢者への個別的な排尿援助方法の開発と睡眠障部の改善に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17390589
研究機関佐賀大学

研究代表者

佐藤 和子  佐賀大学, 医学部, 教授 (00196221)

研究分担者 藤田 君支  佐賀大学, 医学部, 助教授 (80315209)
安田 加代子  佐賀大学, 医学部, 講師 (90336123)
石川 倫子  佐賀大学, 医学部, 助手 (80398122)
堀川 悦夫  佐賀大学, 医学部, 教授 (10155004)
松尾 清美  佐賀大学, 医学部, 助教授 (10363441)
キーワード高齢者 / 認知症 / 尿失禁 / 残尿量 / 活動量 / 排尿援助
研究概要

【目的】予備調査や先行研究において、妥当性が確証されているBladderScan^<TM>BVI3000(以下、膀胱スキャン)との比較から、排尿パターンの測定のために開発された尿量モニタゆりりん(以下、ゆりりん)の妥当性および特徴を検討する。ゆりりんは24時間膀胱内排尿測定ができ、定時と残尿測定機能がある。
【方法】健康な20歳代女性9名を対象に、両機器を用いて、排尿前の膀胱内尿量および排尿量を24時間連続3日間、臥位・座位・立位で測定した。
【結果】両機器ともに膀胱内尿量と実測排尿量には強い正の相関があり、測定値は測定体位によって異なっていた。実測排尿量と測定値の誤差を体位別にみた場合、ゆりりんでの測定値の誤差は各体位で有意差がなかった。一方、膀胱スキャンでの測定値の誤差は臥位・座位で差はなかったが、座位・立位、臥位・立位で有意差を認め、立位での測定値は実測排尿量より高い値を示した。ゆりりんは、比較的小型で携帯に便利な反面、24時間の測定中には体動によりプローブの位置がずれてしまうことがあった。臥位では膀胱内尿量を適切に測定できることが確認できたが、座位・側臥位では適切に感知できない場合もあった。
【考察】両機器ともに、膀胱内尿量と実測排尿量には強い正の相関が認められたことから、ゆりりんは膀胱スキャンと同等の妥当性がある機器と考える。ゆりりんは、24時間の膀胱内尿量が把握でき、測定値は体位による差がないため、どの体位においてもほぼ正確に測定できるが、プローブ固定の課題があるため使用する際に注意を要する。
【結論】膀胱スキャン及びゆりりんは、膀胱内尿量測定において妥当性のある機器であることが示されたため、今後は施設入所高齢者の個々に応じた排泄援助につなげていく必要がある。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 膀胱内尿量を測定する機器"ゆりりん"の妥当性の検討2006

    • 著者名/発表者名
      佐藤和子 他6名
    • 雑誌名

      第32回日本看護研究学会学術集会論文集 (発表予定)

  • [雑誌論文] 20歳代女性の膀胱内尿量とその関連因子の検討2006

    • 著者名/発表者名
      安田加代子 他6名
    • 雑誌名

      第32回日本看護研究学会学術集会論文集 (発表予定)

  • [雑誌論文] 認知症高齢者における残尿量に関する検討-日中の活動レベルとの関連性について-2005

    • 著者名/発表者名
      佐藤和子 他4名
    • 雑誌名

      第20回リハ工学カンファレンス講演論文集

      ページ: 262-263

  • [雑誌論文] 認知症高齢者の活動量と排尿後の膀胱内残尿量との関係-ライフコーダーを用いた検討-2005

    • 著者名/発表者名
      石川倫子 他9名
    • 雑誌名

      20回リハエ学カンファレンス講演論文集

      ページ: 354-355

  • [雑誌論文] 認知症高齢者における残尿量と排尿パターンの検討-おむつ使用者とトイレ誘導者の比較-2005

    • 著者名/発表者名
      佐藤和子 他1名
    • 雑誌名

      第10回日本看護研究学会九州地方会学術集会論文集

      ページ: 102

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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