研究課題
研究代表者の栗本英世は、南部スーダンの首都ジュバと、主要都市ルンベックにおいて、スーダン共和国第一副大統領兼SPLM/SPLA最高指導者ジョン・ガラン事故死直後の政治的混乱と、当時樹立の過程にあった南部スーダン政府の構成について、および国連機関と国際NGOの戦後復興支援活動について、資料と情報を収集した。また、ルンベックでは、欧米・スーダンの研究者、およびNGO職員と、スーダンの現状と将来に関する集中的な討議と情報交換をおこなった(2005年7、8月)。研究分担者の太田至は、ケニア北部のカクマ地域において、スーダン難民と地元のトゥルカナ人との社会・経済関係について調査をおこなうとともに、スーダン難民の帰還計画に関する情報を収集した。また、太田と栗本は、南部スーダン東エクアトリア州において、家畜と放牧地をめぐる民族集団間の武力紛争の実態と平和構築の可能性、およびSPLMによる地方行政の現状に関する調査に従事した(2005年8月〜9月)。研究分担者の岡崎彰は、南北の諸勢力が激しくいまでも拮抗している青ナイル州ダマジン地区において、諸政治・軍事勢力間の関係、帰郷したSPLAの兵士達が地域社会に与える影響に関する調査に従事した。また、ハルツーム大学アフリカ・アジア研究所との研究連絡をおこなった(2005年12月〜2006年1月)。研究分担者の栗田禎子は、首都のハルツームに成立した国民統一政府の構成と、南北および北部内の諸政治勢力間の緊張・均衡関係について、文献資料をもとに研究をおこなった。
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ポスト・ユートピアの民俗誌(田沼幸子(編))(大阪大学21世紀COEプログラム「インターフェイスの人文学」
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アフリカレポート(アジア経済研究所) (印刷中)