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2005 年度 実績報告書

沖縄社会の越境的ネットワーク化とダイナミズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17401006
研究機関琉球大学

研究代表者

金城 宏幸  琉球大学, 法文学部, 助教授 (50274874)

研究分担者 中村 完  琉球大学, 法文学部, 教授 (60044963)
上里 賢一  琉球大学, 法文学部, 教授 (50101457)
前門 晃  琉球大学, 法文学部, 教授 (60190287)
野入 直美  琉球大学, 法文学部, 助教授 (90264465)
比屋根 照夫  琉球大学, 法文学部, 名誉教授 (10045172)
キーワード沖縄系コミュニティ / 越境的ネットワーク / ディアスポラ / 移民 / 言語文化 / 日系 / 県人会
研究概要

本研究の目的は,世界的規模で広がる人々のネットワークについて,特に沖縄のそれに着目し,米国をはじめとする海外の沖縄系コミュニティと日本における沖縄社会の多様性,特殊性,普遍性を解明しつつ,その越境的ネットワークのダイナミズムを分析するところにある。3年計画の初年度である本年度は,主に海外の沖縄系コミュニティについて調査をおこなった。
まず,古くから各地に沖縄県人会が組織されてきた北米について,ロサンゼルスおよびハワイで調査を行った。そこでは,県人会の会員数変化や世代交代の実態,さらに活動目的の変化などを把握した。特に,活動目的が会員親睦から沖縄文化の普及というような変化がみられたことは注目される。加えて,ロサンゼルスでは南米からの沖縄系移民の流入がみられ,流入した沖縄系移民が県人会活動に積極的に関わるといったネットワーク化に関する新たな知見を得ることもできた。
このように沖縄系コミュニティのネットワークは,北米だけでなく国境を越えて南米にも広がっている。そのため,南米のペルーでは日系人コミュニティとその越境的なネットワーク形成の実態についても調査を行った。また,アジア地域で最大の沖縄系組織があるフィリピン(マニラ)においても,フィリピン沖縄県人会の活動状況を把握するとともに,2006年10月開催予定の第4回「世界のウチナーンチュ大会」に向けた取り組みなどについて調査し,調査票による量的な意識調査を行う上での基礎を築いた。さらに,こうしたネットワーク化と関連して,沖縄県でおおむね5年ごとに開催されている「世界のウチナーンチュ大会」について,地元新聞報道内容の変化を捉えるべく関連記事の収集を行った。
以上,本年度は沖縄系コミュニティを軸とした越境的なネットワーク化を概観し,具体的な実態調査に向けての基盤を築いた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 終わりなき同化と異化のはざまに-ウチナーンチュ・コミュニティと帰米二世の言語文化-2006

    • 著者名/発表者名
      金城宏幸
    • 雑誌名

      移民研究年報 12

      ページ: 89-107

  • [雑誌論文] 南西諸島2005

    • 著者名/発表者名
      前門 晃
    • 雑誌名

      日本の地誌1 日本総論I(自然編)(中村和郎, 新井 正, 岩田修二, 米倉伸之編)(朝倉書店)

      ページ: 205-211

  • [雑誌論文] 戦後日本における沖縄論の思想的系譜2005

    • 著者名/発表者名
      比屋根照夫
    • 雑誌名

      思想(岩波書店) 12

      ページ: 24-41

  • [雑誌論文] 無戦論の系譜2005

    • 著者名/発表者名
      比屋根照夫
    • 雑誌名

      オキナワを平和学する(石原昌家, 仲地 博, ラミス,C.ダグラス)(法律文化社)

      ページ: 15-31

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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