研究課題/領域番号 |
17401007
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 京都大学 (2006-2007) 国立民族学博物館 (2005) |
研究代表者 |
阿部 健一 京都大学, 地域研究統合情報センター, 准教授 (80222644)
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研究分担者 |
出口 正之 国立民族学博物館, 文化資源研究センター, 教授 (90272799)
DE Jong Wil 京都大学, 地域研究統合情報センター, 教授 (00390716)
林 勲男 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 准教授 (80270495)
山本 博之 京都大学, 地域研究統合情報センター, 准教授 (80334308)
石井 正子 大阪大学, グローバル・コラボレーションセンター, 特任准教授 (40353453)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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キーワード | 地域研究 / 国際貢献 / 国際協力 / ネットワーク / メディエーション / 地域社会 / 実践的地域研究 / 媒介者 |
研究概要 |
地域社会の抱える問題は、当該地域にとどまらず、グローバル化・多様化・多層化している。そのなかで本研究は、地域研究者が、地域社会と「外世界」との社会的・経済的・文化的隔たりをどのようにつなぎ、あいだをとりもてる可能性を明らかにした。このことは、単に地域研究の実践の在り方を模索したのではない。従来の狭い意味での研究の枠を超える研究の存在を示したことを意味している。換言すれば、本研究は、地域研究者、すなわち他者として当該地域社会をもっともよく理解する者が、論文を書くこと以上に(むろん優れた論文を執筆することは当然のことであり最低限のノルマである)今日の世界的問題群の解決にあたって、できることがあることを明らかにした、といえる。 具体的には、まず、実践者や政策立案者も巻き込んだ、課題解決型の国際シンポジウムの企画・運営がある。さまざまなアクターを、地域研究の知的蓄積を基盤とすることで有機的・効果的に結びつけ、研究のための研究ではないシンポジウムを企画・実行に移すことができた。なによりも重要なのは企画力である。たとえば、我々の企画による国際シンポジウム「Mediating for sustainable development」は、全面的にフランス政府の資金援助を受けて実行した。優れたシンポジウム企画は国際的に「売れる」のである。 さらに「媒介者」としての新たな実践・研究者が、本研究から生まれつつある。実践者と研究者の間に線引きをする必然性はまったくない。優れた地域研究者は勝れた実践者にほかならない、ということである。個別のこうした事例は、すでに散見されるようになっている。この新たな試みをさらに展開してゆくために、今後は、媒介者としての研究者の役割について、今回不十分であった理論的な枠組みを構築してゆく必要がある、と思われた。
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