研究課題/領域番号 |
17401016
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
芳井 研一 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (90092634)
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研究分担者 |
井村 哲郎 人文社会, 教育科学系, 教授 (50303095)
SAVERIEV IGOR 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 准教授 (60313491)
兒嶋 俊郎 長岡大学, 産業経営学部, 教授 (90225433)
塚瀬 進 長野大学, 産業社会学部, 准教授 (80319095)
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キーワード | 南満州鉄道 / 中東鉄道 / 社会変動 / 人口移動 / 東北アジア |
研究概要 |
本年度は、中国北京市や天津市等において、引き続き研究課題に関する調査活動を実施すると共に、新潟大学で直接関連する研究テーマに関する国際シンポジウムを開催し、問題点等を検討した。また資料目録の作成作業を引き続きおこない、資料収集の成果に基づいた研究論文をまとめ公表した。 8月にはまず中国北京市で、中国社会科学院近代史研究所の歩平所長から紹介されて同研究所図書館に旧蔵されていた満鉄関係の新聞切り抜き帳など相当量の満鉄資料を所蔵庫において閲覧した。また研究課題に関する他の所蔵資料についても閲覧し、とくに社会変動と人口移動に関する資料を集中的に調査して、必要資料を複写した。また天津市においては天津理工大学の劉家金副教授のご協力を得て、天津市図書館書庫に入り、満鉄関係の旧蔵資料の調査を実施した。日本の天津居留民団関係のまとまった資料が所蔵されていたが、研究課題に関する直接資料はあまり所蔵されてはいなかった。なお11月に米国スタンフォード大学フーバー研究所文書館等において、研究課題に関する資料調査を実施し、浜田徳海文書などの関連資料のうち必要資料を複写した。 10月には新潟大学人文学部主催の国際シンポジウム「東北アジア地域ネットワークの歴史的構成」の開催を支援し、合わせて同シンポジウムの第二セッション「中国東北地域のネットワーク」で、本研究課題に関する問題点について集中的に検討を行った。これらの成果を踏まえて、今後の本研究の方向性を模索し、次年度に生かすこととした。 以上の資料調査や研究会における報告・議論を踏まえて、研究成果の一覧に記載したような、いくつかの論文をまとめ公表した。
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