研究課題/領域番号 |
17401019
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
三谷 孝 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (40126371)
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研究分担者 |
内山 雅生 宇都宮大学, 国際学部, 教授 (30151905)
田中 比呂志 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (90269572)
弁納 才一 金沢大学, 経済学部, 教授 (90272939)
李 恩民 桜美林大学, 国際学部, 助教授 (90372911)
田原 史起 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (20308563)
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キーワード | 東洋史 / 経済史 / 経済政策 / 社会学 / 政治学 / 国際研究者交流 / 中国 |
研究概要 |
平成17年度は3年計画の初年度であるので、研究対象地域の河南省における農村調査・関連文献資料の収集及び現地研究者との交流によって研究の基礎資料を入手する計画であった。しかし、鎮平県・許昌市において実施予定の農村調査は、「反日情緒の高まり」を理由とする河南省政府による不許可の決定が下されたことで実施不可能となった。そこで河南大学に連絡して、同大学と研究交流を進めるとともに現地で農村調査実現のためにさらに折衝することを意図して当初の計画通りの8月に訪中して、次のような研究活動を実施した。 1.北京の国家図書館・社会科学院近代史研究所、開封の河南大学図書館、鄭州の河南省図書館において研究課題に関連する日本では入手困難な重要文献を閲覧・収集した。 2.河南大学において河南省の農村問題に関する研究交流会を実施するとともに、農村の実情を熟知する研究者の報告を聞くことで、河南の農村変革の特徴と問題点・農村社会の現状について貴重な情報を入手した。 3.しかし、河南省当局の「不許可」の通知は同大学にも伝えられていたため、個々の研究者は協力的であったものの、省当局の監視下に置かれていたためついに農村の調査・参観は実施できなかった。 帰国後には河南省での現地調査は当分困難であるとの判断から、内陸地区で民国時期の調査記録が存在し現地研究機関の協力が得られる見込みのある、山西省臨汾市と河北省〓台市の農村について情報を収集して現地研究者と連絡をとった。その結果、山西師範大学の協力の意向が伝えられたため、研究代表者は3月中旬に訪中して、臨汾市の同大学を訪問して研究者と交流を進めるとともにその協力を得て調査予定の屯里鎮高河店村を参観し、来年度の現地調査のための予備折衝を行った。
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