研究課題/領域番号 |
17401035
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
落合 一泰 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (50212337)
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研究分担者 |
鈴木 紀 国立民族学博物館, 先端人類科学研究部, 准教授 (40282438)
青木 利夫 広島大学, 大学院・総合科学研究科, 准教授 (40304365)
関 啓子 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (20107155)
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キーワード | メキシコ / 独立記念日 / 非西洋圏近代国家 / 国家と地方 / 非宗教的国家儀礼 / 学校教育 / 国民文化 |
研究概要 |
平成17〜18年度に引き続き現地調査を行うとともに、当研究計画の研究代表者・研究分担者全員が参加するワークショップImagenes,educacion y nacion: un dialogo japones-mexicano: en torno al dia de la independencia mexicana「イメージ、教育、国家-メキシコ独立記念日をめぐる目本・メキシコ間の対話」を、本研究計画とメキシコ大学院大学歴史学研究センターとの共催で、平成19年11月6日にメキシコシティにて開催した。本研究計画は研究対象社会への学術貢献を積極的に図ることを当初から目標としており、同ワークショップは本研究計画の成果発信の場として位置づけられた。日本人研究者5名(本研究組織4名、研究協力者1名)による発表とメキシコの最高学府たるメキシコ大学院大学の社会科学者によるコメントおよび合同討議(すべてスペイン語)は、日本側に新たな知見と視角をもたらし、メキシコ側には独立記念日諸行事が世界の非西洋圏近代社会に共通の国民統合的問題として広い脈絡に位置づけられることを知らしめた。この点において、同ワークショップは高い学術的意義を持った。 同ワークショップでの発表題目(邦訳)は以下のとおりである。1.「写真アルバムに見る国家イメージ-20世紀初頭のメキシコと日本」(落合一泰・研究代表者)、2.「学校内外におけるメキシコの国家的自画像の形成-キルギスタンとの比較」(関啓子・研究分担者)、3.「ハリスコ州における教育手段としての独立記念日(青木利夫・研究分担者)、4.「旗と正餐-ユカタン州における愛郷主義の民族誌的研究」(鈴木紀・研究分担者)、5.「ふたつの百年祭-メキシコとアルゼンチンの1910年」(武田優子・研究協力者) 同ワークショップの成果は、メキシコ大学院大学の叢書Jornadaの一冊として平成20年8月にスペイン語で刊行される予定である。
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