研究課題/領域番号 |
17401039
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
後藤 明 同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (40205589)
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研究分担者 |
田和 正孝 関西学院大学, 文学部, 教授 (30217210)
丸山 顕徳 花園大学, 文学部, 教授 (10239155)
杉井 信 宮城学院女子大学, 学芸学部, 助教授 (40280648)
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キーワード | フィリピン / 台湾 / 沖縄 / 八重山 / オーストロネシア / 海洋伝承 / 神話・民話 / 船 |
研究概要 |
2005年5月に沖縄宜野湾市の沖縄伝承話資料センターにて全体会合を行い、調査計画および資料のデータベース化の検討を行う(センターの民話データベース構築を担当した技術者にも同席を願う)。また同月には来日していたフィリピン大学・デイリマン校のノルマ・レスピシオ教授を交えてフィリピン調査の立案を行う。 同年8月には後藤、田和、杉井の3名がフィリピンに赴き、イロコス州海岸部の調査を行い、伝統的船舶の製作や航行技術、魚名、漁労伝承および関連する社会人類学的なデータの収集を行った。9月には後藤が台湾の花蓮にてアミ族の予備調査を行ったほか、台北の台湾中央研究院にて黄智恵助教授と面談し、台湾原住民の調査について情報を収集した。 同年12月および2006年2月には、後藤が沖縄本島および八重山において口頭伝承、漁労伝承および伝統的船舶(サバニおよびマーラン船)製作に関する聞き取りを行った。この際映像作家門田修(スタジオ海工房主監)が研究協力者として同行し、民話の語りや船大工の作業工程について詳細な映像記録を撮った。その編集したビデオは最終報告書にDVDの形で添付する予定。 2006年2月には後藤がフィリピンを訪れ、ビサヤ海の伝統的船舶製作および航行技術の調査を行った。またフィリピン・ディリマン校にある修士・学位論文の文献調査を行い、民話・神話および漁労伝承の未刊行の資料の収集を行った。 同年2,3月には学生アルバイトを雇用して、八重山地方の民話および台湾ヤミ族の魚名をデータベース化するために入力作業を行わせ、次年度利用のためのめどが立った。 以上、昨年度は調査による基本的な情報収集と既存データのデータベース化に向けた基礎作業を行うことができた。
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