研究課題/領域番号 |
17402008
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
小池 治 横浜国立大学, 大学院・国際社会科学研究科, 教授 (10241738)
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研究分担者 |
堀 雅晴 立命館大学, 法学部, 教授 (00229212)
椛島 洋美 横浜国立大学, 大学院・国際社会科学研究科, 助教授 (20336043)
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キーワード | 政治学 / ネットワーク / ガバナンス / 公共管理 / 国際貢献 |
研究概要 |
本研究の目的は、先進諸国の新しい行政改革プログラムである「公共部門モダニゼーション」の理論とその取組状況を分析するとともに、日本を含むアジア諸国の公共部門の特質とそのモダニゼーションの課題を析出することにある。平成17年度においては、アジア太平洋諸国における行政改革に関する最新情報の収集に当たるとともに、各国の取り組みを国際比較するための共通の分析枠組(調査フォーマット)の作成を目指すこととした。2005年夏には、研究メンバーである堀雅晴がアメリカ政治学会に出席し、アメリカを中心に行政改革の現状に関する情報の収集を行った。また、小池、堀、椛島は2005年9月にベルリンで開催された国際行政学会に出席し、ヨーロッパを中心に世界各国における公共部門モダニゼーションの動向について情報収集を行った。さらに小池と椛島は、韓国ソウルに新設されたOECDアジア公共ガバナンスセンター主催の国際シンポジウム「公共部門パフォーマンスシンポジウム」に参加し、中国、韓国、フィリピン、インドネシア、マレーシア、カンボジア、ベトナムなどアジア諸国で進められている行政改革に関する情報を収集した。また、小池はカナダのブリティッシュコロンビア大学を訪問し、カナダにおける政府改革の最新情報を収集するとともに、オーストラリアに関してもウェッブをつうじて情報収集を行った。一方、椛島はフィリピンのサントトーマス大学を訪問し、フィリピンにおける政府改革の最新情報を収集した。以上の情報をもとに、2005年秋以降は、2006年7月の世界政治学会福岡大会において発表する研究論文の作成に取りかかり、そのabstractを世界政治学会のウェッブに発表したところである。また、収集した情報をもとに各自が研究論文の執筆に取り組んでおり、それらは平成18年度に公刊される予定である。
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