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2007 年度 実績報告書

オーラル・ヒストリーの手法を用いた第二次大戦と脱植民地化過程の再検討

研究課題

研究課題/領域番号 17402017
研究機関早稲田大学

研究代表者

平野 健一郎  早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (40012463)

研究分担者 浅野 豊美  中京大学, 教養部, 教授 (60308244)
中尾 知代  岡山大学, 文学部, 准教授 (40207717)
根本 敬  上智大学, 外国語学部, 教授 (90228289)
中野 聡  一橋大学, 社会学研究科, 教授 (00227852)
キーワードオーラル・ヒストリー / 第二次世界大戦 / 脱植民地化過程 / 兵士の記憶 / 植民地兵士 / ケニア / ビルマ(ミャンマー) / フィリピン
研究概要

本研究計画は、オーラル・ヒストリーの手法を用いて、第二次大戦に動員されながらほとんど記録に残されなかった人々の記憶を発掘することと、その記憶を今までに収集されてきた史資料と対応させることで、第二次大戦とその後に展開した脱植民地化の様相を新たに解明、再検討することを目的とする。
日本帝国を対象とする研究分担者・浅野は、ビルマ戦線従軍元兵士と台湾人元兵士の聴き取り成果の整理を進めると同時に、米国ワシントンで関連資料の収集を行った。イギリス帝国を対象とする研究分担者・中尾は、旧植民地ケニアの英軍従軍経験者の聴き取りを、日本留学経験者で母国に帰国中の知人に委託して進めると共に、自ら実施した聴き取り記録の整理を開始した。ビルマ(ミャンマー)を対象とする研究分担者・根本は、オーストラリア在住の英系ビルマ人の聴き取り調査と文献調査を継続した。フィリピンを対象とする研究分担者・中野は、米国において行ったフィリピン人兵士に関する調査の整理を開始した。研究代表者・平野は、研究事 総括を担当すると共に、戦後における日本の東南アジア研究の開始事情について、指導的役割を果たした研究者から聴き取りを行い、その画像記録を保存した。なお 年度当初に予定したミャンマーへの共同調査は、現地の政治状況が緊迫したため、実施できなかった。その分は、既収集の資料と聡き取り記録の整理に当てた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 「北ビルマ・雲南戦線における日本軍の作戦展開と「慰安婦」達」2008

    • 著者名/発表者名
      浅野 豊美
    • 雑誌名

      軍事史学会編『軍事史学-日中戦争再論』 43-3・4

      ページ: 296-322

  • [雑誌論文] 「国際関係を文化で見る-アジアの場合を中心に-」2008

    • 著者名/発表者名
      平野 健一郎
    • 雑誌名

      『早稲田政治経済学維誌』 370

      ページ: 2-17

  • [雑誌論文] 「アジアにおける人の国際移動-東アジア共同体の原動力」2007

    • 著者名/発表者名
      平野 健一郎
    • 雑誌名

      『東アジア共同体の構築3・国際移動と社会変容』

      ページ: 125-154

  • [学会発表] 「戦後-現代社会と第二次世界大戦の影」2008

    • 著者名/発表者名
      中尾 知代
    • 学会等名
      関西学院大学COE「人類の幸福と社会調査」シンポジウム
    • 発表場所
      関西学院会館
    • 年月日
      20080325-26
  • [図書] 『歴史経験としてのアメリカ帝国-米比関係史の群像-』2007

    • 著者名/発表者名
      中野 聡
    • 総ページ数
      468
    • 出版者
      岩波書店

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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