研究課題/領域番号 |
17402028
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研究機関 | 大阪学院大学 |
研究代表者 |
田中 道雄 大阪学院大学, 流通科学部, 教授 (10248263)
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研究分担者 |
栗田 真樹 流通科学大学, サービス産業学部, 教授 (10258262)
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キーワード | 中国 / 什刹海 / 大柵欄 / 来街調査 / 文化保存型 / 商業街区開発 / 商業と観光のシナジー / 煙袋斜街 |
研究概要 |
本年度は研究の第2年度として、中国現地の調査対象地である什刹海ならびに大柵欄地域の実情をさらに調査するとともに、具体的には什刹海の最も繁華な商業街区である煙袋斜街において来街調査を実施し、丈化保存型商業街区における動向把握に努めた。 研究代表者ならびに分担者は、海外共同研究者清華大学李強教授と日頃から連携している。それゆえ、2006年7月から8月にかけて、李強研究室の研究者孟蕾を日本に招請し、調査の打ち合わせを行うとともに、10月の中国現地調査において、中国側研究者グループと来街調査実施に対する研究会を行い、中国における調査にあたっての注意点を学習した。来街調査は、2006年11月に行われた。現在、これら収集した調査結果を集計中である。 本研究のテーマである中国における文化保存型の商業街区開発は、中国の経済発展とともに、各地で重視されるようになっている。とりわけ、北京オリンピックの開催というエポックが、これらの動きを助長している。それゆえ、研究グループは、北京市の2つの文化保存型商業街区開発の動きを追究するとともに、今回、中国各地で進められている同様の商業開発の動向を北京布の動きの参考資料として調査を実施した。 2006年度においては、文化保存型商業開発において先進地域である杭州を訪問、清河坊商業街等を調査し、商業と観光の融合パターンを実見した。中国においては、我が国をはるかに超える外国人観光客を吸引しており、こうした商業と観光のシナジーによる充実がその魅力向上に大きく貢献していることが読み取れる。今後、本研究においても、こうした現実の調査研究はもとよりのこと、商業街区開発の波及効果についても分析する必要のあることを実感した。
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