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2005 年度 実績報告書

教師・子ども・カリキュラムの視点からみた義務教育制度の総合的再編に関する学術調査

研究課題

研究課題/領域番号 17402037
研究機関筑波大学

研究代表者

清水 一彦  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (20167448)

研究分担者 藤田 晃之  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (50261219)
渡辺 聡  筑波大学, 大学院・ビジネス科学研究科, 助教授 (90344845)
山田 礼子  同志社大学, 社会学部, 教授 (90288986)
キーワード義務教育制度 / ミドルスクール / いじめ / 不登校 / 教員養成 / 学習集団 / カリキュラム
研究概要

本学術調査は、アメリカのミズーリ州コロンビア学区における義務教育制度の再編に注目し、教師・子ども・カリキュラムの3つの視点からその構造的特質と課題を明らかにすることを目的としている。本年度の調査によって得られた知見は次の通りである。
(1)前期中等教育段階は2年制の「ミドルスクール」「ジュニアハイスクール」に区分されるが、進学に際して生徒集団が維持されるように運用され、「異なる校舎における4年一貫教育」の提供がめざされている。
(2)ミドルスクールでは、「チーム」と呼ばれる100〜120名程度の生徒グループを形成し、それぞれのグループに対して5名の担任教師団(国語[英語]、数学、理科、社会の担当教師を必ず含む)が組織される。各チームは5つの学習集団に区分され、当該教師団は担任チームの授業のみを担当する。
(3)ジュニアハイスクールにおいても、チーム制は保持されるが、数学を中心に習熟度別授業が展開され、また選択科目も導入されることによって、一部の科目においては通常とは異なる学習集団が形成される。ハイスクールでは完全な教科担任制に移行し、日本的な意味でのクラス担任は配置されず、生徒指導・進路指導はスクールカウンセラーが担当する。
(4)コロンビア学区におけるいじめ・不登校等の問題行動は、学年を追うごとに増加し、とくに日本の学校におけるいじめの発生傾向とは異なっている。
(5)ミズーリ大学コロンビア校は、義務教育を含む学校教員に対する教員研修プログラム及び高度な教育指導者養成プログラムを提供し、とくに子どもの問題行動に関する実践的コースやインターンシップ機会を多く用意している。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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