研究課題/領域番号 |
17402039
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
寺田 盛紀 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (80197805)
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研究分担者 |
町井 輝久 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 教授 (60091500)
永田 萬享 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70155935)
堀内 達夫 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (40135273)
横尾 恒隆 岩手大学, 教育学部, 准教授 (30220544)
佐藤 眞 岩手大学, 教育学部, 准教授 (00192097)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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キーワード | カリキュラム / 職業教育 / 専門教育 / コンピテンシー / キャリア教育 / 国際情報交換 / 多国籍 |
研究概要 |
本研究は、高校生と大学生の「職業生活への移行」過程を、コンピテンシー(職業能力と資質)の形成過程として捉え直した上で、主に学校・大学、キャリア支援機構、企業の3者がいかなる教育(カリキュラム)上の役割(分担)関係を築いているのか、について、3年間にわたる多数の国・地域での実証的調査を通して解明しようとした。 以上のような課題設定・目標のもとに、多くの内外の専門家に協力をもとめ、調査研究を進めてきた。結果的には、ドイツ、フランス(国家規制的職業資格志向)、英国、アメリカ合衆国(社会的能力評価志向)、中国(国家主導・制度化途上)、韓国、目本(無規制的潜在能力志向)を対象とした。 本研究の成果として、まず第1に、「移行」問題における理論的枠組みを得ることができた。移行問題においてともすると「組織間移行」(労働市揚的側面)のみが注目されるが、重要なことは学習の能力形成の過程や学習の中身からみた学校・大学と雇用・企業との関連の問題である。本研究ではそれを「カリキュラム移行」と名付けた。また、第2に、そういう点から見ると、両者の関連はコンピテンシー形成の面では「補完的」な関係が多かれ少なかれ見られるが、社会的態度形成や価値観形成の面ではしばしば「葛藤関係」「対立的関係」も見られることがわかった。
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