研究課題
本年度は、教職教養のモデル構築のために、教員養成の現状の把握と検討、問題領域の設定と課題の共有を行った。1.研究会を開催し(5月13日)、研究代表者の樋口が、問題領域の設定と課題の共有のための発表を行い、研究分担者と討議した。歴史と現状の解明を踏まえて、(1)感性と身心の問題、(2)自己理解、(3)現代的社会的問題の理解、(4)知のリテラシーの問題、(5)コミュニケーション能力と異文化理解の問題、が具体的に確認された。2.日本における教員養成の歴史的経緯を明らかにするために、研究分担者の山内が「戦後日本における教員養成の歴史」という研究発表を行った(7月14日開催の研究会)。師範教育から戦後の教員養成へとつながる系譜の中で、教員養成システムの内実を規定する重要な要因として社会の時代的状況が大きな力を持っていることが明らかになった。3.問題の枠組みを設定した上で、国際比較の調査のために、樋口、土橋、丸山、植田、青木の5名が、オーストリアのグラーツ大学を訪問し、日墺の教員養成をめぐる諸問題についての研究会を開催した(10月27日)。グラーツ大学からは、アルバート、レンツ、カミィ、フェルナー、ヒルトが参加した。それに先立ち、10月21日〜23日に開催された国際学会「革新的学びの哲学的基礎」において、樋口、土橋、植田の3名が研究発表を行った。4.教員養成の現状調査として、グラーツ市の教育委員会、学校評価センター、教員養成専門学校を訪問し、関係者から現状と課題についての説明を受け、質疑応答を行った。グラーツ地区の教育改革、学校改革の状況が明らかになった。さらに、教員養成との関係で学校現場の現状を把握するために、小学校、中学校、職業学校、ギムナジウムを訪問して、学校教育の現状と課題について関係者から説明を受けた(10月19日〜11月6日)。5.教職教養の原理的考察の一つとして、国際基督教大学大学院教授の村上陽一郎氏を招いて、講演会を開催した。教職教養のモデルを考える上で踏まえるべき論点が、現代における教養の意味という大きな視点から明らかになった。6.教員養成の現状調査として、樋口が、グラーツ大学での教員養成の基本的考え方、現状、課題を現地にて調査した(3月21日〜31日)。
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Karlsruher padagogishe beitrage 62
ページ: 77-90
確実に力のつく総合的な学習の時間のマネジメント
ページ: 20-23
Des Spiel Kulturtechnik des ethischen Lernes Lit Verlag
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広島大学大学院教育学研究科紀要(第一部) 第54号
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理論からの心理学入門
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Food Quality and Preference 26
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広島大学大学院教育学研究科紀要(第1部) 第54号
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Des Spiel Kulturtechnik des ethischen Lernes (Lit Verlag)
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Des Spieals Kulturtechnik des ethischen Lernes (Lit Verlag)
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