研究分担者 |
山内 規嗣 広島大学, 大学院教育学研究科, 講師 (20302359)
土橋 寶 広島大学, 大学院教育学研究科, 教授 (00125618)
丸山 恭司 広島大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (30253040)
植田 康成 広島大学, 大学院文学研究科, 教授 (60009735)
鈴木 由美子 広島大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (40206545)
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研究概要 |
本年度は、教職教養のモデル構築のための5つの領域、(1)感性と身心の問題、(2)自己理解、(3)現代的社会的問題の理解、(4)知のリテラシーの問題、(5)コミュニケーション能力と異文化理解の問題、のそれぞれの分担者が、問題領域の精査、資料収集、問題の分析を進めた。 1.広島大学大学院教育学研究科・学習開発学講座の客員教授、ユルゲン・エルカース氏を招いての第9回学習科学広島フォーラムを科研の研究会と位置付け、エルカース氏の「スイスにおける学校改革」の発表を通して、現代的社会的問題として、学校評価の社会的意味についての理解を深めた(6月24日)。 2.同講座の客員教授、カレル・ファン・デル・レーウ氏の講演会を科研の研究会と位置付け、ファン・デル・レーウ氏の「子どものための哲学における諸問題」の発表を通して、感性と身心の問題、自己理解、現代的社会的問題に関する理解を深めた(7月21日)。 3.学校教育、教員養成の現状の比較分析として、グラーツ大学から、ディートリッヒ・アルバート、ロースウィット・ロート、クリスチャン・ヒルト、真理子・フェルナー、ダニエラ・カミィの5名の海外共同研究者を広島大学に招き、研究会(9月22日)と学校現場の視察(9月25日・26日)を行った。発表は以下の通りである。 Roth, R. "Health Psychology in School," Camhy, D. "The Practice of Philosophy for Children in Austria : How can children think philosophically?" Hirt, C. "Cross-Cultural Problems in an Austrian Multicultural Classroom Setting," Fellner, M. "Competence to Communicate in a Foreign Language and to Appreciate Intercultural Understanding : A Critical View on Foreign Language Teaching and Intercultural Understanding in Japan," Albert, D. "The Competence Performance Distinction and its Implications for Teacher Training." 4.感性と身心の問題への理解を深めるために、埼玉大学教養学部教授、外山紀久子氏を招き、研究会を開催した。「『ダンス・コンクレート』の可能性:感性的身体の回復に向けて」という発表をめぐり、討議を行った(2月26日)。 5.「子どものための哲学」の理論と実践への理解を深めるために、植田康成、鈴木由美子、そして学習開発学講座助手の沖林洋平がグラーツ大学およびウィーン・ヨーロッパ統合研究所を訪問し、学校視察と資料収集を行った。沖林は実践の記録と資料の整理を行うために同行した(3月13日〜22日)。
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