研究課題
教職教養のモデル構築のための5つの領域、(1)感性と身心の問題、(2)自己理解、(3)現代的社会的問題の理解、(4)知のリテラシーの問題、(5)コミュニケーション能力と異文化理解の問題、のそれぞれについて、ポイントを明確化し、各分担者が協力しあって、報告論文の作成に取り掛かった。1.チューリッヒ大学教授、フィリップ・ゴノン氏の講演会を開催し、職業教育の問題を通して、複線型の教育制度のメリットについての理解を深めた(6月7日)。2.学習開発学講座の客員教授、ルイゼ・マッカーティ氏の講演会を科研の研究会と位置づけ、教職教養の問題につながる、ヨーロッパの伝統的なBildung概念について討議し、理解を進めた(8月31日)。3.東洋大教授、山口一郎氏との研究会で、身心論の基礎になる現象学の新たな可能性について理解を進めた(9月6〜7日)。4.10月16〜21日に、樋口、山内、土橋、丸山、植田、鈴木がグラーツを訪問し、「子どものための哲学」国際会議にて、研究発表を行い、教職教養斎構成する内容をさらに洗練させる機会を得た。5.学習開発学講座と附属教育実践総合センターが共催する学習科学広島フォーラムを科研の研究会と位置づけ、教職高度化を目指すカリキュラム等の検討から、教員養成学構想についての基礎的知識を得る機会を持った。6.学習開発学講座の客員教授、ディーナ・ビーグリー氏の講演会を科研の研究会と位置づけ、教員養成のための新しい授業スタイルの一例、eラーニングを使ったゼミナールについて学んだ。7.樋口が、まとめのために、2月19日〜29日にウィーン、アムステルダム、グラーツを訪問し、オーストリアの教員養成制度の改革の状況、日本の道徳教育への子どものための哲学の導入の可能性、身心の健康と感性の関係、そして教員養成プログラムにおけるeラーニングの可能性について、討議した。
すべて 2007
すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (7件)
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