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2005 年度 実績報告書

多文化化する社会における外国人学校の位置取りのポリティクスに関する国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 17402043
研究機関名古屋大学

研究代表者

服部 美奈  名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 助教授 (30298442)

研究分担者 馬越 徹  桜美林大学, 大学院・国際学研究科, 教授 (60000030)
大塚 豊  広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00116550)
北村 友人  名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (30362221)
西野 節男  名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (10172678)
堀江 未来  名古屋大学, 留学生センター, 助教授 (70377761)
キーワード外国人学校 / インターナショナルスクール / マイノリティ
研究概要

1.実施概要:(1)今年度調査地域の選定:当初計画では今年度の調査対象をフランスおよびオランダと設定したが、資料収集・現地とのコンタクトの関係で、今年度は東南アジア地域、特にマレーシアとカンボジアに焦点化して調査を行った。(2)資料収集および分析枠組みの検討:本研究の主対象である外国人学校について、(1)外国人学校の経営戦略、(2)現地における外国人学校の受容と政府の政策について文献および海外調査から議論を深めた。(3)研究会および国内・海外調査の実施:毎月の研究会、全体打ち合わせ会(9月)および2006年2月19日〜2月27日にかけ、マレーシアとカンボジアで海外調査を実施した。マレーシアでは国際イスラーム学校、国際イスラーム大学、インドネシア人学校、ガーデン・インターナショナル・スクール、カンボジアではフランス人学校、瑞華学校(華人学校)、シーク教徒学校、イスラーム寄宿学校を訪問した。国内について、外国人学校の認定基準、学校形態別の数量的把握に関する資料収集を行った。
2.研究成果:上記の研究を通して、マレーシア・カンボジアにおいて、外国人学校の位置づけは多義性を帯びたものになっていることが明らかになった。たとえば、マレーシア国際イスラーム学校の生徒は数十カ国以上の国籍から構成され、ナショナリティよりもムスリムアイデンティティが強調されている。さらに、生徒や教員の交流を通じて東南アジア地域や中東地域にムスリムネットワークの形成が進んでおり、変化する外国人学校の越境的・超国家的特徴が明確になった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 方法としてのフィールド-比較教育学の方法論的検討の一視点2005

    • 著者名/発表者名
      大塚 豊
    • 雑誌名

      比較教育学研究 31号

      ページ: 253-263

  • [雑誌論文] 中国における義務教育行政の分権改革2005

    • 著者名/発表者名
      大塚 豊
    • 雑誌名

      教育と医学 627号

      ページ: 64-72

  • [雑誌論文] 国際教育協力をめぐる公共性と政治性-グローバル・ガヴァナンスのメカニズムに関する考察-2005

    • 著者名/発表者名
      北村友人
    • 雑誌名

      インターカルチュラル:日本国際文化学会年報 3号

      ページ: 58-79

  • [雑誌論文] 比較教育学と開発研究の関わり2005

    • 著者名/発表者名
      北村友人
    • 雑誌名

      比較教育学研究 31号

      ページ: 241-252

  • [図書] アジア・太平洋高等教育の未来像2005

    • 著者名/発表者名
      馬越徹監修, 静岡総合研究機構編
    • 総ページ数
      226
    • 出版者
      東信堂

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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