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2005 年度 実績報告書

軽度発達障害を原因とする社会的不適応に関する日韓共同研究

研究課題

研究課題/領域番号 17402047
研究機関広島大学

研究代表者

落合 俊郎  広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00150053)

研究分担者 相馬 誠一  東京家政大学, 文学部心理教育学科, 教授 (20299861)
キーワード学習障害 / 注意欠陥 / 他動性障害 / アスペルガー障害 / 高機能自閉症 / 社会的不適応 / 不登校 / 適応教室
研究概要

軽度発達障害:学習障害,注意欠陥/多動性障害,高機能自閉症それにアスペルガー症候群による社会的不適応は,いじめや不登校ばかりでなく,犯罪の犠牲者や加害者としてあらわれることが昨今話題となっている。本年度は,国内調査では,広島立教育センター内の不適応教室に来談する子どもの実態と,触法行為によって入所している広島少年院を訪問し,その中内入る児童・生徒の様子について調査した。不登校児のために設立された適応教室においては,その半数以上に軽度発達障害児あるいは軽度の知的障害のある子どもが来談しているということが明らかになった。更に驚くべきことは,広島少年院に入所している半数以上が軽度発達障害を有していることであり,そこで行われている矯正教育は,まさに軽度発達障害の特性を入れた教育であった。また,定員100名であるにもかかわらず,150名入所しているという現状も明らかになった。刑務官とのインタビューから,入所している生徒は,学校において軽度発達障害の特徴にあった教育を受けれなかったため,二次障害としての社会的不適応から反攻挑戦性障害に移行し,触法行為に及び少年院に入るプロセスが多いとの意見が聞かれた。
韓国に向けては,軽度発達障害のある児童・生徒がいる施設の状況を調査するため,ハングルによって書いた調査票を作成し,大邱広域市と釜山広域市で予備調査を行った。既に日本で行われた調査と同じ項目を使用して調査しようとしたが,項目の理解に対する微妙なニュアンスの違いがあり,修正作業をせざるを得なかった。今後,大邱大学と国立釜山大学を中心として研究を続けていく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 小学校における特別支援教育実施のためのサポートシステム(I)2005

    • 著者名/発表者名
      落合俊郎, 寺田容子
    • 雑誌名

      日本特殊教育学会第43回大会発表論文集

      ページ: 182

  • [雑誌論文] 小学校におげる特別支援教育実施のためのサポートシステム(II)2005

    • 著者名/発表者名
      寺田容子, 落合俊郎
    • 雑誌名

      日本特殊教育学会第43回大会発表論文集

      ページ: 431

  • [図書] 現場で役立つ特別支援教育ハンドブック2005

    • 著者名/発表者名
      落合俊郎(分担執筆)
    • 総ページ数
      409(322-330)
    • 出版者
      日本文化科学社

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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