研究課題
・地球内部電磁気的研究に必要とされる絶対値精度にも耐えうる高精度の地磁気観測を行うために、フラックスゲート型磁力計とプロトン磁力計を購入し、データロガーを作成するとともに、京都大学防災研究所峰山観測室などで試験観測を行った。・地磁気脈動の東西伝搬、オーロラ帯に流れ込む沿磁力線電流の刻々の時間変化の推定、Pi2型地磁気脈動のリアルタイム検出等、このネットワークの特徴を生かした宇宙天気・超高層物理学的研究を行った。成果は学術誌に発表すると共に、リアルタイム検出結果は順次京都大学大学院理学研究科地磁気世界資料解析センターのホームページから公開予定である。・大志万と能勢が2005年8月トルコに赴き、Istanbul-Kandilli観測所の近くに新たに建設されたInikli観測所に磁力計およびデータロガーを設置した。観測データ(毎分値および毎秒値)は、電話回線およびインターネットを経由して、準リアルタイムで京都に送られている。準リアルタイムプロットは、近々公開予定である。・大志万が2006年3月再度トルコに赴き、プロトン磁力計をフラックスゲート型磁力計用と同じデータロガーに接続した。その結果、プロトン磁力計による全磁力値も準リアルタイムで取得可能となった。・2005年7月にフランスのトゥルーズで開催されたIAGA総会に、家森、能勢およびMcCreadieが参加し、上記成果の一部を発表した。・当初今年度設置予定であった中国・カシガル観測所については、観測所移転のため、平成18年度に延期した。
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Earth Planets Space 58(in press)
J.Geophys.Res. 110
ページ: A07216
Geophys.Res.Lett. 32
ページ: L20807