研究課題
基盤研究(B)
地磁気は超高層物理学および地球内部電磁気学的研究にとって最も基礎的で重要な物理量であり、汎世界的に分布する観測所で長期間安定した測定をする必要がある。当研究では、地磁気ディジタルデータの巨大な空白地帯となっているシルクロード沿いおよびその延長線上の地域に存在する約12ヶ所の地磁気観測所のうち3ヶ所に、高精度ディジタル磁力計を設置し、中緯度のユーラシア大陸を横断する長大な磁力計ネットワークを構築することを計画し実施した。そして、上記ネットワークで取得されたデータとOersted精密磁場観測衛星等のデータを用いて、地磁気脈動の東西伝搬、オーロラ帯に流れ込む沿磁力線電流の刻々の時間変化の推定、電離層ダイナモ電流の逐日および経度依存変動やその原因となる下部電離層の中性風の推定、磁気圏サブストーム開始の指標となるPi2型地磁気脈動のリアルタイム検出等、このネットワークの特徴を生かした超高層物理学的研究を推進した。また、トルコ、中央アジアなど、地殻活動の活発なシルクロード沿いの地球内部電磁気学的諸観測にとって基準となる高精度・高時間分解能地磁気データを提供することも、目的の一つとした。Pi2型地磁気脈動のリアルタイム検出結果は京都大学大学院理学研究科地磁気世界資料解析センターのホームページから公開した。(URL:http://swdcli40.kugi.kyoto-u.ac.jp/pi2/)また、トルコおよびインドからの観測データ(毎分値および毎秒値)は、電話回線およびインターネットを経由して、準リアルタイムで京都に送られている。
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