研究概要 |
本プロジェクトの初年度は,ゴンドワナ超大陸の地質学的および年代的な歴史の復元を目的として,以下のように研究が進められた. 1.南インドのKeralaコンダライト帯および近隣のグラニュライト地域で地質調査の第1段階を行った.野外調査データを収集し,岩石鉱物試料を採取し日本へ送った.野外調査の実施期間は,M.Santosh(2005年7月29日〜9月2日,2006年2月26日〜3月27日),吉村康隆(2005年8月28日〜9月2日),中川昌治(2006年3月19日〜3月27日)である. 2.岩石試料の薄片を作製し,偏光顕微鏡による岩石学的研究を行った. (2名の大学院生が研究支援を行った) 3.鉱物の電子プローブマイクロ分析(EPMA)やX線回折分析を行い,鉱物の種類と化学組成を調べた.2と3の結果から岩石が受けた変成作用の温度圧力状態を推察した. 4.岩石からモナザイトとジルコンを分離してU-Pb-Th分析を行い,年代学的研究を行った. 5.研究代表者M.Santoshは,2005年9月にBeijingで開催されたInternational Symposium on"Gondwana to Asia"で研究成果を発表した.研究分担者も研究成果を国内の学術講演会で発表した, 6.研究成果を10編の研究論文にまとめて国際科学雑誌に投稿し印刷された. 本プロジェクト初年度の野外調査および実験研究は首尾良く遂行された.
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