研究課題/領域番号 |
17404002
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 都城工業高等専門学校 |
研究代表者 |
濱田 英介 都城工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (70300663)
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研究分担者 |
森茂 龍一 都城工業高等専門学校, 一般科目理科, 教授 (10182263)
金澤 亮一 都城工業高等専門学校, 物質工学科, 助教 (30390553)
河口 定生 九州大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (20091366)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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キーワード | モンゴル国 / 水質 / 大腸菌 / 土壌肥沃度 / 窒素循環 / 硝化細菌 / 大気汚染 / 石炭燃焼灰 |
研究概要 |
モンゴル国の南部ゴビ地域(2005年度)、ウランバートル市からウラーンゴム市に至る北西部(2006年度)および東北部(2007年度)の井戸等計97地点の水質調査を行った。また、同地域で土壌調査と表層土壌の分析を行った。これらの解析により、モンゴル国の水質は南部ゴビ地域の水は大腸菌群等の存在が多く確認されたが、ウランバートル以北の地域では、水質の汚染は比較的少なかった。また、これら調査地域の水質は概ね炭酸カルシウム型であった。モンゴルの森林ステップの北側丘陵斜面はscotch pineとwhite birchの樹木で占められ、林床の土壌水分は多く、黒色の土壌色を示し、土性はlight clayであった。しかし、Lena fescuとBluegrassの短茎草類を持つ南側斜面は日射量が多く、地温の上昇は著しく、さらに雪を含む降水量が少ないため、土壌は乾燥し、赤黄色を示し、風食により粒形の小さい粘土が減少し砂が増大したClay loamであった。モンゴル東部平原土譲では、添加された、あるいは土壌より無機化された無機窒素は速やかに硝化され、土壌水分の動きにより、流亡あるいは表土に集積しやすい無機窒素であることが推測される。また首都ウランバートルとその周辺の大気分析を行った。ウランバートル市は急激な都市化のために、車の排気ガスや遊牧民の住居から排出される石炭燃焼灰によって劣悪な状況にあることが判明した。大気の粉塵からは高濃度の揮発性有機化合物やヒ素、水銀などの重金属を検出した。
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