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2006 年度 実績報告書

熱帯と温帯での汽水域河川の干潟で生じている水域環境保持についての比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 17404009
研究機関東洋大学

研究代表者

荻原 国宏  東洋大学, 工学部, 教授 (60058071)

研究分担者 上原 忠保  東北学院大学, 工学部, 教授 (80048818)
田中 修三  東洋大学, 工学部, 教授 (40139043)
キーワード干潟 / 汽水域 / 感潮河川 / 海水浄化 / 底生生物 / インドネシア / 三番瀬干潟 / 蒲生干潟
研究概要

2005年度に引き続き国内の研究では荻原が東京湾三番瀬干潟、谷津干潟での観測を、上原が蒲生干潟での観測を継続して行った。海外ではインドネシア、スラバヤ海岸のLamong湾での観測をインドネシア、スラバヤ工科大学のチームと合同で行った。
荻原は当日の水質とサンプリングした水の5日後の水質の変化を比較することによって、干潟の水質環境を判定しようとした。5日間の変化に注目したのはBODがそのような判定の仕方になっているので、それにあわせた方が良いと考えたからである。水質の観測項目はDO, COD, NH_4,NO_2,NO_3,PO_3である。干潟の海水と、干潟土中の水との間には顕著な違いがあり、土中ではNH_4が多く、海水中ではNO_3が多くなっていることが判った。2006年度から細菌数の測定も行い、水質との関連を求めようとした。
上原は蒲生干潟で水質から、水位、土中の水質まで測定して成果を8編に渡って土木学会年次学術講演会と同東北支部技術研究発表会で報告している。
海外研究はインドネシアLamong湾での観測を12月9日にインドネシア、スラバヤ工科大学のメンバーと共同で、水質関係に重点を置いて行った。水質については当日と5日後の水質の分析を行った。
結果は淡水域の河川、汽水域の河口部と湾の中央の海水域での水質には、特徴的な変化があり、前者ではNH_4が、後者ではNO_3が多くなっていることが判り、5日後の測定から河川部のNH_4が減り、NO_3が増えるなどの変化が生じている。濁度は高いが、水質環境としては良好ではないかと推定している。2007年度は今回の観測方法を発展させ、固定観測点を含めてより長期間に渡る観測を行う予定である。滞在期間を5日後の水質分析が可能な日程を組むことにする。成果をまとめて2007年度のIAHRに投稿し採用が決定している。また2007年の土木学会年次学術講演会にも成果を発表する。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (11件)

  • [雑誌論文] Research on water quality and physical phenomena in lagoon comparing between Indonesia and Japan2007

    • 著者名/発表者名
      K.Ogihara, T.Uehara
    • 雑誌名

      32d IAHR Congress

      ページ: 10

  • [雑誌論文] 蒲生ラグーンの風波の特性と底泥の挙動2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木理恵, 上原忠保
    • 雑誌名

      平成18年度土木学会東北支部技術研究発表会講演概要 II-4

      ページ: 2

  • [雑誌論文] 蒲生ラグーン奥部の塩分特性2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木貴敬, 中澤洋平, 上原忠保
    • 雑誌名

      平成18年度土木学会東北支部技術研究発表会講演概要 II-13

      ページ: 2

  • [雑誌論文] 蒲生ラグーン周辺のアシ原の変遷と排水門周辺の水理2007

    • 著者名/発表者名
      佐藤和也, 菅原康介, 高木道生, 上原忠保
    • 雑誌名

      平成18年度土木学会東北支部技術研究発表会講演概要 II-20

      ページ: 2

  • [雑誌論文] 蒲生ラグーン生態系に与える導流堤の役割2007

    • 著者名/発表者名
      渡邊俊哉, 大澤晃平, 佐藤雅亮, 上原忠保
    • 雑誌名

      平成18年度土木学会東北支部技術研究発表会講演概要 II-21

      ページ: 2

  • [雑誌論文] 蒲生ラグーン水域の水温と日射量の変動特性2007

    • 著者名/発表者名
      郡山裕作, 佐藤武史, 元岡裕一, 上原忠保
    • 雑誌名

      平成18年度土木学会東北支部技術研究発表会講演概要 II-30

      ページ: 2

  • [雑誌論文] 蒲生ラグーン地形の変化とその要因2007

    • 著者名/発表者名
      中野真純, 松田枝理子, 水谷英寿, 渡邊俊哉, 上原忠保
    • 雑誌名

      平成18年度土木学会東北支部技術研究発表会講演概要 II-101

      ページ: 2

  • [雑誌論文] Research on environmental and physical phenomena in lagoon comparing between Indonesia and Japan2006

    • 著者名/発表者名
      K.Ogihara, T.Uehara
    • 雑誌名

      XVth Congress of APD-IAHR

      ページ: 12

  • [雑誌論文] Lamong湾(スラバヤ、インドネシア)干潟の現地調査2006

    • 著者名/発表者名
      荻原 国宏
    • 雑誌名

      土木学会第61回年次学術講演会 11

      ページ: 2

  • [雑誌論文] 蒲生ラグーン導流堤天端に設けられた切り欠きの生態系に与える効果2006

    • 著者名/発表者名
      渡邊俊哉, 鈴木貴敬, 上原忠保
    • 雑誌名

      土木学会第61回年次学術講演会 II

      ページ: 2

  • [雑誌論文] 蒲生ラグーンの日射量およびクロロフィルの変動特性2006

    • 著者名/発表者名
      郡山裕作, 佐藤和也, 上原忠保
    • 雑誌名

      土木学会第61回年次学術講演会 II

      ページ: 2

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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