研究分担者 |
安達 毅 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (40262050)
板倉 賢一 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (20168298)
金子 勝比古 北海道大学, 大学院工学研究科, 教授 (20128268)
小林 幹男 独立行政法人産業技術研究所, 環境管理技術部門, 統括研究員 (80357011)
皿田 滋 独立行政法人産業技術研究所, 知能システム研究部門, 主任研究員 (00357170)
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研究概要 |
モンゴル・中央アジアではソビエト連邦の崩壊後,民営化政策や外資導入促進策がとられ,大規模露天掘鉱山の開発が注目される一方で,中小規模,特に小規模鉱床の開発が取り残されている。社会基盤が未整備で資本蓄積が不足しているこれらの国では,小規模であっても鉱山開発は地域経済・開発途上国の経済にとっては,そのインパクトは大きく,小規模鉱体の開発が大規模鉱床開発の手がかりとなりうる可能性を持っている。 1本年度は,研究初年度のため,カザフスタンに限って,カザフスタンの鉱物・エネルギー資源の状況と操業中の鉱山の情報を,JOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)のデータベースから収集し,カザフスタン(アルマティ)の駐在員から聞き取りも行った。その他に,中央アジアの鉱物資源について,かって調査を実施したことのある日系企業からも資料収集を行った。また,2005年11月に開催されたWorld Mining Congressに出席し,出席していたカザフスタンとウズベキスタンの研究者と意見交換する機会を持ち,今後これらの国々に現地調査する際に支援を受けることができるようになった。 コンパクトマイニングシステムについては,小規模鉱山の操業に有用と考えられるリアルオプション分析法について研究を進め,その有効性を確認した。また,移動可能な小型選鉱システムについても調査を行い,その概念設計に必要なデータについて検討を加え,その実用性について初期的な評価を行った。最後に,機械掘さく方式について,露天掘炭鉱の一部で実稼働しているAuger Mining (Highwall Mining)システムについて,調査を行ない,そのスペックと問題点について研究を行った。情報化採鉱システム,ペースト充填についても,調査研究を実施している。
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