研究課題/領域番号 |
17404025
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
金田 博彰 東邦大学, 理学部, 教授 (10092181)
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研究分担者 |
小林 祥一 岡山理科大学, 理学部, 教授 (20109739)
尾関 博之 東邦大学, 理学部, 助教授 (70260031)
大久保 誠介 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (90092155)
福井 勝則 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (70251361)
六川 修一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (50183710)
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キーワード | 新疆ウイグル自治区 / ウルムチ / アルタイ山脈 / ジュンガル沙漠 / 鉱床区 / ケケトウハイ / カラトング / カラマイ石油鉱床 |
研究概要 |
17年度は、ジュンガル沙漠の調査研究を行った。平成17年8月6日に新疆ウイグル自治区の首都のウルムチに海外(中国研究所も含む)共同研究者を含むメンバー全員が集結する。調査研究はウルムチを基点として、ジュンガル沙漠の周縁を反時計周りに進めた。ジュンガル沙漠の北方にはアルタイ山脈が西北-東南方向の延長で分布する。沙漠は、北方のアルタイ山脈南方の天山山脈の間に広く分布する。ウルムチの北方にウルムチ鉄鉱床がある。さらに北東方向→北方に進み沙漠の北東縁とアルタイ山脈南縁との境界沿いに種々の鉱物鉱床が分布し、アルタイ鉱床区と称されている。アルタイ鉱床区は幅250km、延長500kmほどの領域を占め、アルタイ山脈の延長方向と同様に西北-東南方向に伸びている。アルタイ鉱床区には東側より、バイチェング(Baicheng)鉱床(REE、Li)、ケケトウハイ(Keketuohai)鉱床(gem)、カラトング(Kalatongke)鉱床(銅、ニッケル)、ナセンクィア(Nasenqia)鉱床(REE)、サルプラク(Saebulake)鉱床(金)、カカタレ(Keketale)鉱床(鉛、亜鉛)、クルムツ(Kulumutu)鉱床(REE)、アケテイシカン(Aketishikan)鉱床(金)、ダカラス(Dakalasu)鉱床(REE、Nb、Ta)、シャンケラン(Shangkelan)鉱床(REE)、シオカラス(Xiaokalasu)鉱床(REE)、イーレマン(Yelaman)鉱床(REE)、サドウ(Saidu)鉱床(金)、アシュラ(Ashele)鉱床(銅、亜鉛、銀)、サルサク鉱床(銅、金)、サラクオブ鉱床(金)、アクトバイク鉱床(金)、ダーチャオ鉱床(鉛、亜鉛)、ムンク鉱床(鉄)、ドナサライ鉱床(金)が分布する。いずれも規模的にも大きく、代表的な鉱床である。アルタイ鉱床区の西南方向に位置するカラマイ(Karamay)石油鉱床域の北西に、ハトウ(Hatu)鉱床(金)が分布している。現在、鉱物化学的特徴および鉱床生成時代と地質構造学的分布特徴を究明中である。
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