研究分担者 |
小林 祥一 岡山理科大学, 理学部, 教授 (20109739)
尾関 博之 東邦大学, 理学部, 助教授 (70260031)
大久保 誠介 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (90092155)
福井 勝則 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (70251361)
六川 修一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (50183710)
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研究概要 |
新彊ウイグルにおいては、138種(含エネルギー資源鉱物7種)の資源鉱物が確認されている。鉄鋼金属鉱産物(基本原料:鋼、鉄)5種、非鉄金属鉱産物13種、貴金属鉱産物26種、希上類(レアアース)金属鉱産物12種、レアメタル(Ga、In、TI、Ge、Se、Te、Re七つ元素より構成)鉱産物6種、冶金原料鉱産物5種、化学工業原料・非金属鉱産物19種、建築材料およびほかの非金属鉱産物60種、地下水と地下熱水鉱産物4種などより構成される。このうち、埋蔵量が確認されている鉱産物は99種であり、中国において重要な鉱産物埋蔵地域の一つである。また、新彊ウイグルの鉱産資源開発のスピードは実に早い。2000年には、各種資源系企業は2905ヵ所あり、87種鉱産を採掘した。生産量は、固体資源6.674,万トン、液体資源1,862,994万トン、天然ガス35.4億立方メートルあり、総資産368,017億元、同期新彊工業総資産の38.1%を占める。鉱業は新彊経済発展の中堅と評価できる。2000年鉱石原料の総生産額は1992年より5.2倍に増大した、特に天然ガス、原油産量が毎年80〜160万トンのスピードを増大している。金国の平均増大水準値を大きく越えている。また、1999年の金属および非金属鉱産物生産額は217.87億元、新彊鉱業総生産額の27,16%を占めた、全国鉱業生産額の10,21%より17%も超えている、21世紀の新彊ウイグル西部開発計画の中で、重要な貢献度を担うことになった。石油および天然ガス資源は、塔里木盆地、准葛尓盆地、吐魯番一哈密盆地で活発に発見・開発されているが、さらに焉耆盆地や三塘湖盆地も有望な液体エネルギー資源の産出地としての探鉱が進められている。新しい油田地帯として、探査・資源量予測などが急務である。また、中国において重要なエネルギー資源である石炭埋蔵量は87億トンで中国の9.2%を占める。鉄資源の埋蔵量は中国全土の25%を占め、中国第一位である。非鉄金属の銅、鉛、亜鉛や金・銀、それにベリリウム、リチウム、タンタル、ニオブ、セシウム、ルビジウム、ジルコニウム、ストロンチウム資源の探査・開発も活発である。これらは、主として阿尓泰山と昆侖山に分布している。また、東天山と西天山地域にも少量分布する。さらに上質な和田白玉、ひる石、白雲石、石綿(アスベスト)、耐火煉瓦用粘上資源などは中国最大の資源量を占める。
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