研究課題/領域番号 |
17405001
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
吉川 賢 岡山大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (50166922)
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研究分担者 |
真木 太一 琉球大学, 農学部, 教授 (80314970)
山本 福寿 鳥取大学, 農学部, 教授 (60112322)
山中 典和 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 准教授 (20202385)
大手 信人 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (10233199)
廣部 宗 岡山大学, 大学院・環境学研究科, 准教授 (20363575)
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キーワード | 乾燥地造林 / 砂漠化 / 草原 / 活着率 / 立地条件 / 欧州アカマツ / カラガナ / モンゴル・中国 |
研究概要 |
モンゴル国トューブ県のフスタイ国立公園の砂丘地帯で、草原地帯と砂丘地帯の2つの異なった環境が植栽された苗木に与える影響を明らかにするために、30m×200mのプロットを草原と砂丘をまたぐように2ヶ所設置し、欧州アカマツ、白楡、オオムレスズメを植栽した。植栽後1年を経過したときの活着率を比較すると、欧州アカマツは70%以上であり、オオムレスズメは3.0%から12.9%、白楡は24.2%から33.3%と、種間で大きな違いが認められた。草原と砂丘を比べると、欧州アカマツは草原側の方が活着率は高かった。オオムレスズメは草原側で多く枯死し、白楡はその逆であった。 モンゴル国ドントゴビ県マンダルゴビ市周辺のカラガナステップで、カラガナの成長と環境条件の関係を測定した。その結果、夏の雨が多い年と少ない年では樹冠の動態に差があり、雨が多い年には食害をあまり受けず樹冠が拡大するのに対し、雨が少ない年には夏の間も食害を受け、樹冠の拡大量が小さく、縮小するパッチが現れることが分かった。 中華人民共和国内蒙古自治区烏審旗毛烏素沙地開発整治研究中心に樟子松とポプラの植林を行った。植栽距離を3,5,7メートルの3段階とし、25メートル四方のプロットを3つずつ作った。いずれも植栽後の生育は良好で、来年度には植栽直後の生育経過についての結果が得られる予定である。
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