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2005 年度 実績報告書

東アジアにおける甲虫類の歴史生物地理

研究課題

研究課題/領域番号 17405007
研究機関京都大学

研究代表者

曽田 貞滋  京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (00192625)

研究分担者 堀 道雄  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40112552)
キーワード甲虫類 / 系統地理 / 東アジア / 分子系統 / 種多様性 / 昆虫 / 種分化 / 生物地理
研究概要

(1)日本列島のミズクサハムシ属の歴史生物地理
日本列島に現在生息する5種のミズクサハムシ属の系統地理構造を明らかにし,大陸からの移入・国内における分布変遷の歴史を推定した.サンプリングは,韓国南部,ロシア沿海州,サハリン南部,日本国内各地(九州から北海道まで)で行なった.
得られたサンプルについて,ミトコンドリアCOI遺伝子の塩基配列に基づく系統地理推定を行なった.その結果,5種の持つ,異なる地理的分化パターンが明らかになった.また,COIの系統樹についてベイズ法に基づく分岐年代推定を行なった.この推定では,化石記録をカリブレーションに用いた.
(2)日本のハンミョウ類の起源
東アジアの特徴的な種で,日本国内でも奄美・沖縄・九州以北の間で著しい分化の見られるナミハンミョウの起源を分子系統によって解明するため,ネパール,タイ,韓国において同種もしくは関連する種の採集を行なった.得られたサンプルについて,ミトコンドリア16SrRNA,核の28SrRNA遺伝子の配列に基づく系統解析を行なった.その結果,ナミハンミョウが従来の説のようにCicindera属には含まれず,Cosmodera属という色彩パターンが類似したグループに近い独自の系統であることが明らかになった.
(3)東アジアにおけるオサムシ亜族の種分化
東アジアにおけるオサムシ亜族の種分化を分子系統に明らかにするため,中国湖北省・陝西省における採集調査,ロシア沿海州・サハリン南部における採集調査を行なった.得られたサンプルについては,核のPepCK, Wingless,28S遺伝子,ミトコンドリア16S遺伝子のシーケンスを決定した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 日本の動物はいつどこからきたのか2005

    • 著者名/発表者名
      京都大学総合博物館編(堀道雄, 曽田貞滋分担執筆)
    • 総ページ数
      112
    • 出版者
      岩波書店

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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