研究課題/領域番号 |
17405011
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大原 昌宏 北海道大学, 総合博物館, 助教授 (50221833)
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研究分担者 |
高久 元 北海道教育大学, 教育学部札幌校, 助教授 (40236203)
岩佐 光啓 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (00168551)
近 雅博 滋賀県立大学, 環境科学部, 助教授 (00211912)
小林 憲生 北海道大学, 総合博物館, 資料部研究員 (00400036)
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キーワード | 生物地理 / 節足動物 / 東南アジア / インドネシア |
研究概要 |
アジア熱帯の家畜牛糞に生息する節足動物群集を、生物地理学的見地および系統学的見地から解明するため、インドネシアにおいて、2005年11月および2006年2月に調査をおこなった。 11月の調査には、大原・岩佐、海外の協同研究者であるハルティニの3名が参加し、ロンボク、バリ、ジャワの3島の調査をおこなった。特にジャワ島のバルーラン国立公園において、野生牛バンテンの糞より節足動物群集を採集した。2月の調査では、高久・小林・ハルティニの3名に研究協力者である丸山・澤田の2名が加わり、計5名で、バリとジャワの2島の採集・調査をおこなった。 これらの調査により、それぞれの研究対象である分類群の資料が入手でき、現在、標本作製と分類学的整理を行っている最中である。 採集された資料の中には、インドネシアの各島の新分布記録種や、新種が含まれていることが明らかになっているため、現在それらの記載論文や島ことの群集記載(リスト)の論文の執筆が進められている。 3月9日には「アジアにおける節足動物の種分化と生物地理:Part2東南アジアにおける節足動物の分類とその地理的パターン-フンに集まる節足動物を中心に-」と題した公開シンポジウムを、北海道大学総合博物館にて開催した。シンポジウムには、インドネシアよりハルティニ女史を招聘し、研究分担者・協力者および他の研究者による計7題の講演発表が行われ、本研究の成果が、一般市民や研究者に公表された。
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