研究概要 |
平成17年度の調査対象地域としてインド、スリランカ、マレーシア、および南米のうち2地域を考慮していたが、南米における調査地の選定、現地研究者とのスケジュール調整が予定通りにはかどらず、生殖状態に依存するマレーシアでの生態学的調査は開花状況が把握できなかったため、インドおよびスリランカにおいて現地調査を実施した。 インドにおける現地調査は山崎、吉田、種村の3名で2005年12月6日から12月20日の間に行った。フィールドにおける調査採集はFrench Institute of Pondicherryの協力を得てインド半島南西部のWestern Ghatsにおいて12月8日から18日の間に実施した。現地側からはDr.B.R.Ramesh、Dr.P.V.Karunakaran、Dr.N.Ayyapanが協力者として加わった。フタバガキ科については11地域15地点においてDipterocarpus、Hopea,Vateriaの3属、11種77個体につき行い、シリカゲル急速乾燥による葉片、FTAシートによる葉の組織液を分子解析用としてサンプリングした。同時にサンプリング個体のさく葉標本を作製した。分子解析用資料は日本に持ち帰り解析中である。さく葉標本は現地研究所のハーバリウムで永久保存される。他に1地域においてマングローブの調査を行った。さらに、期間中に調査できなかった地域の実地調査と追加資料の採集を現地研究協力者に依頼した。 スリランカ滞在は12月20日から12月23日の4日(中2日)間で、現地研究者Dr.Morley de Silvaと研究打ち合わせをするにとどまった。
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