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2005 年度 実績報告書

新種ツノシマクジラの東アジアにおける分布と棲息環境に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17405017
研究機関独立行政法人国立科学博物館

研究代表者

山田 格  独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部, 室長 (70125681)

研究分担者 和田 志郎  水産総合研究センター, 中央水産産研究所・資源評価部, 上席研究官 (50371828)
キーワードツノシマクジラ / 高精細画像データベース / ナガスクジラ科 / ニタリクジラ / カツオクジラ / 種記載
研究概要

平成17年10月,研究協力者三名とともに台湾を訪問し,台灣國立自然科學博物館(台中)などで,ナガスクジラ科鯨類標本12個体について形態学的ならびに分子生物学的な種判別を行い,ツノシマクジラ(Balaenoptera omurai)7個体,ニタリクジラ(B.brydei)1個体,カツオクジラ(B.edeni)2個体,ミンククジラ(B.acutorostrata)2個体を確認した.研究実績は以下のように要約される.A.分子生物学的調査:調査標本について分子生物学的研究用の軟部組織,あるいは硬組織からDNAを抽出し,ミトコンドリアDNAのD-loop及びCyt-b領域のPCRを行って,シークエンスを決定した.B.形態学的観察:頭骨調査を行ない,次項の要領で撮影するデジタル画像に,構成骨の境界を描き入れて頭骨図を作成した.C.計測,写真撮影:計測法と写真撮影については,新たにCBL(頭骨基底長)と左右眼窩の最高点で決定される基準面を設定し,これによって計測と,写真撮影を行った.D.収集当時の写真により標本個体の外部形態の特徴を総括し,発見地点,発見時期などの付帯データをまとめた.E.上記のデータを整理し,外部形態(体色パターンを含む),骨形態(計測値を含む),ミトコンドリアDNAシークエンス,発見地情報に関するデータセットを作成した.F.平成17年8月に,宮崎市で,我が国で5例目(標本としては3例目)のB.omuraiの漂着があり,急遽現地に赴き調査し,平成18年1月には標本化作業が行われている京都市の標本業者に赴き,頭骨の追加調査を行った.G.平成18年2月には,國立台灣大學の周教授を招聘し,タイプ標本の再検討と結果の公表形態について協議した.
注:国内協力者は大石雅之(岩手県立博物館),田島木綿子(テキサス大学),栗原望(名古屋大学大学院博士課程在学中)の三名である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Marine Mammal Collections in Australia2006

    • 著者名/発表者名
      Tadasu K.Yamada_1, Catherine Kemper_2, Yuko Tajima_3, Ayako Umetani_4, Heather Janetzki_5, David Pemberton_6
    • 雑誌名

      National Science Museum Monographs 34

      ページ: 117-126

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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