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2007 年度 実績報告書

国内外の火山灰土における生物生産・環境保全機能比較

研究課題

研究課題/領域番号 17405024
研究機関東北大学

研究代表者

南條 正巳  東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (60218071)

研究分担者 高橋 正  東北大学, 大学院・農学研究科, 准教授 (80132009)
菅野 均志  東北大学, 大学院・農学研究科, 助教 (30250731)
三枝 正彦  豊橋技術科学大学, 先端農業・バイオリサーチセンター, 特任教授 (10005655)
伊藤 豊彰  東北大学, 大学院・農学研究科, 准教授 (10176349)
清和 研二  東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (40261474)
キーワード火山 / 環境調和型農林水産 / 環境変動 / 土壌圏現象 / 土壌学
研究概要

海外の火山灰土についてはカリフォルニアで採種した半乾燥地の火山灰土の生成状況を分析した。当火山灰土は水分が制限されるため,火山灰の風化が遅れ,粘土含量,酸性シュウ酸塩可溶成分,リン保持量等が少なかった。しかし,このような状況下においてごく少量の二次的成分が走査型電子顕微鏡とエネルギー分散型X線分析により認められた。その元素組成分析によれば黒雲母からハロイサイトの凝集体が生成していると考えられた。
これまでに集積した環太平洋火山帯に分布するアンディソル,火山灰由来スポドソルとその他の地域に分布する非火山灰由来スポドソルに関する土壌特性データを用い,炭素貯留状況,Al-腐植複合体の形成状況を比較した。その結果,アンディソルのA層,スポドソルのBh-Bhs層,Bs層,火山灰由来スポドソルのE層における炭素貯留量の頻度分布は類似した。一方,非火山灰由来スポドソルE層における炭素貯留量はこれらより少なかった。Al-腐植複合体の形成状況はアンディソルのA層,スポドソルのBh-Bhs層,Bs層において類似し,これらの層の炭素貯留はAl-腐植複合体の形成と関係が深いと考えられた。これに対し,E層ではAl-腐植複合体の形成がわずかで,フリーのカルボキシル基含量も低いと見られ,E層とA,Bh-Bhs,Bsの腐植とは性質が異なると見られた。
国内の火山灰土については三宅島のスコリア丘の未熟火山灰土を調査し,その露頭に認められた白色析出物物は石膏,無定形ケイ酸の沈殿などであることを明らかにした。また,スコリア粉砕物に希硫酸を反応させることによりその状況の一部を再現した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] White patchy materials formed in a scoriacious road-cut profile on Miyake Island2008

    • 著者名/発表者名
      Nanzyo, M., Kato, T, Tamura, K., Higashi, T., Ito, K., and Kanno, H.
    • 雑誌名

      Tohoku Journal of Agricultural Research 58

      ページ: 53-63

  • [学会発表] 三宅島スコリア丘露頭における斑点状白色析出物2008

    • 著者名/発表者名
      南條正巳・加藤拓・田村憲司・東照雄・伊東久美子・菅野均志
    • 学会等名
      日本ペドロジー学会
    • 発表場所
      筑波大学総合研究棟A
    • 年月日
      2008-04-05
  • [学会発表] 植物と土壌無機元素との相互作用における土壌コロイドの役割2007

    • 著者名/発表者名
      南條正巳
    • 学会等名
      日本腐植物質学会
    • 発表場所
      弘前大学農学生命科学部
    • 年月日
      2007-11-09
  • [備考]

    • URL

      http://www.agri.tohoku.ac.jp/soil/jpn/2006/07/post14.html#more

  • [備考]

    • URL

      http://www.agri.tohoku.ac.jp/soil/eng/index.html

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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