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2007 年度 実績報告書

熱帯における細根の生産とそれを利用した土壌分解者群集の維持機構

研究課題

研究課題/領域番号 17405029
研究機関京都大学

研究代表者

武田 博清  京都大学, 農学研究科, 教授 (60109048)

研究分担者 東 順一  京都大学, 農学研究科, 教授 (80115782)
キーワード土壌動物 / 熱帯季節林 / ミミズ類 / 細根 / 炭素 / 窒素 / 食性 / タイ
研究概要

タイの東北部に位置するサカエラート野外研究林において、常緑熱帯季節林、落葉熱帯季節林、落葉混合熱帯季節林に20×20mの調査プロットを設定し、植生と土壌の請査を実行してきた。3つの調査地において、2月の乾期と8月の雨期とにおける土壌動物の食物源となる細根の現存量の調査を実行した。細根の調査では、土壌の表層から30cmの層から、土壌を採集し、10cmの深さ別に細根の量を測定した。細根の試料は、養分分析のために用いた。細かい根の分布の特性を明らかにする目的で、土壌の養分分析を実行した。分析の結果、細根は土壌の炭素、窒素の濃度の高い表層0-10cmに多く分布することが明らかとなった。3つの調査地では、土壌の炭素、窒素蓄積の高い、落葉混合林での細根の現存量が最も高かった。土壌の大型分解者の現存量を明らかにする目的で、土壌動物の調査を実行した。各調査地において、20cm×20cmで深さ30cm間での土壌を採集し、実験室において土壌動物の採集をハンドソト方により採集した。土壌動物は、ミミズ、ヤスデなどであり。落葉混合林において最も高い密度であった。また、ササ類の根の多い、乾燥落葉樹林において、密度、現存量は低かった。各調査地における根の現存量と土壌動物の現存量の間には、相関性が認められた。今回の雨期と乾期にえられた土壌動物の食性を分析するために、現在、安定同位体の分析を実行する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 森林の再発見 第2章 森林生態系における土壌動物群集2007

    • 著者名/発表者名
      武田博清
    • 総ページ数
      401
    • 出版者
      京都大学学術出版会

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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