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2008 年度 実績報告書

熱帯林における細根の生産とそれを利用した土壌分解者群集の維持機構

研究課題

研究課題/領域番号 17405029
研究機関同志社大学

研究代表者

武田 博清  同志社大学, 理工学部, 教授 (60109048)

研究分担者 東 順一  京都大学, 農学研究科, 教授 (80115782)
キーワード熱帯季節林 / 土壌動物群集 / 笹類 / 細根の組成 / 細根現存量 / 樹木の根 / 草本の根 / 土壌サンプル
研究概要

タイ東北部のサカエラート森林保全区の乾燥常緑林、乾燥落葉樹林、乾燥混交林の3調査地において,雨期の終わりにおける土壌動物群集と細根の調査を実行した。2008年8月に、3調査地において土壌動物をハンドソート法により採集し、標本を持ち帰り重量、個体数の測定を行った。同じ、土壌サンプルについて、細根の現存量を,洗浄-篩法により測定した。
土壌における細根の現存量は、乾燥混交林、乾燥常緑林、乾燥落葉樹林の順に高かった。細かい根の組成は、乾燥混交林では、草本の植物の割合が高く、乾燥落葉樹林では笹類の割合が高かった。乾燥常緑林では、樹木の根が部分を占めていた。これまでの3年間の調査において、3つの森林において乾期(2006年)、雨期(2007年)、今回の雨期の終わり(2008年)の3回の調査での、細根の現存量、組成と土壌動物群集の構造(グループの構成)から、細根の組成は、土壌動物の種類構成に影響していることが明らかとなった。さらに、細根の現存量と土壌動物の個体数には高い相関性が見いだされた。さらに、細根と土壌動物の現存量の間にも相関性が認められた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Fine root decomposition in tropical dry evergreen and dry deciduous forests in Thailand Do 10. 1007s2008

    • 著者名/発表者名
      Fujimaki R, Takeda H, Wiwatiwitaya D.
    • 雑誌名

      J. forest Res. 13

      ページ: 338-346

    • 査読あり
  • [図書] 昆虫学が拓く未来、2章 生態系の機能をあらわす指標としての昆虫の個体群と群集2009

    • 著者名/発表者名
      武田博清
    • 総ページ数
      580
    • 出版者
      京都大学学術出版

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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