研究概要 |
1、インドとスリランカへ1ヶ月間採集旅行へ行った。インド西部の山岳地帯とスリランカから15種のフタバガキ科植物の採集を行った。以前採集したサンプルとあわせて、アジアにおけるフタバガキ科の全ての属の代表的なサンプルを所蔵している。さらに次のマングローブ種のサンプル採集も行った:Bruguiera gymnorrhiza, B.sexangula, Rhizophora apiculata。 2、クロロプラストDNA配列に基づいたフタバガキ亜科では初めての網羅的な分子系統樹の論文を出版した(Gamage et al.2006)。 3、修士過程の学生が修士号を取得した(斉藤 葵)。 4、ドイツとインドネシアの研究者との共同研究によってインドネシアに産するShorea属4種の集団サンプルを得た。 5、インドネシアから得られたサンプルを使ってShorea parvifoliaの地理的歴史の研究を2つの核遺伝子のDNA解析に基づいて行っている。この研究の成果は2006年5月24〜27日にドイツで開催される国際植物集団生物学会で発表予定である。 6、2001年以来、我々の研究室で所蔵している全てのサンプルのリストを含むデーターベースは次のサイトにてアクセス可能である:http//:genetics.biology.kyushu-u.ac.jp。今年はRed Hat Linux licensing policiesとインターネットセキュリティーの点から、SuSe Linux v.10.0 OSをもつ新規のサーバーマシンと入れ替え予定である。新規のサーバーは2006年6月に稼動開始予定である。 7、次のアフリカへの採集旅行は今夏を予定している。その際にはMonotoidae亜科を重点的に採集予定である。我々は来年に予定している南米への採集旅行の準備も進めている。南米採集旅行の目的はMonotoidae亜科とPakaraimoidae亜科の南米産植物の収集である。
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