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2006 年度 実績報告書

フナの遺伝子および行動の解析によるキンギョのルーツ解明

研究課題

研究課題/領域番号 17405035
研究機関広島大学

研究代表者

植松 一眞  広島大学, 大学院生物圏科学研究科, 教授 (00116542)

研究分担者 細谷 和海  近畿大学, 農学部, 教授 (10330242)
吉田 将之  広島大学, 大学院生物圏科学研究科, 助教授 (70253119)
海野 徹也  広島大学, 大学院生物圏科学研究科, 助教授 (70232890)
立原 一憲  琉球大学, 理学部, 助教授 (70264471)
西田 睦  東京大学, 海洋研究所, 教授 (90136896)
キーワードフナ / キンギョ / 遺伝子 / 系統分類 / 大陸 / 雌性発生 / 三倍体 / 情動性
研究概要

1)キンギョと複数個体のフナの倍数性を赤血球サイズ・DNAマイクロサテライト解析・DNA量のフローサイトメトリー解析により同時に分析した結果、どの方法でも二倍体と三倍体を正確に判別できた。また、両タイプが同所的に生息することが確認された。
2)2006年10月の武漢でのコイ目魚類のシンポジウムに参加し、中国科学院水生生物学研究所の標本庫において、現地のフナの標本を観察し、写真撮影した。また、同研究所の研究者との協力関係を築くことができた。
3)沖縄、大分、広島、高知、茨城、岩手の各県でフナを採集したが、サンプルの処理方法を誤ったため、遺伝子解析や倍数性の判別に失敗した。次年度は再度採集を行ない、正しい方法で保存したサンプルを用いて解析を行う。
4)琵琶湖産のフナの人工種苗を、人が餌を与えた群、人が見えないようにして自動給餌器で餌を与えた群、そしてキンギョの脳に発現していたmRNAをゼブラフィッシュ用のDNAマイクロアレイチップを用いて理化学研究所で解析した結果、魚の情動性に関わる可能性のあると考えられる、多数の遺伝子候補が見いだされた。
5)また魚の情動性を測定する装置(swim-way)を開発し、キンギョの情動性を測定したところ、同時に購入し同じ条件下で飼育したにも関わらず、情動性には大きな個体差のあることが分かった。
6)沖縄本島を含む琉球列島の、主に流れのほとんどない池や貯水池に、大陸型および台湾型のフナが多数分布することが分かった。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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