研究課題/領域番号 |
17405043
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
玄 学南 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (10292096)
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研究分担者 |
藤崎 幸蔵 鹿児島大学, 農学部, 教授 (00292095)
五十嵐 郁男 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (80159582)
横山 直明 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 准教授 (80301802)
岩田 晃 (財)日本生物科学研究所, 主任研究員 (70193745)
平田 晴之 東京大学, 医学部, 助教 (70381077)
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キーワード | 原虫 / 韓国 / 中国 / ウシバベシア原虫 / ウマバベシア原虫 / イヌバベシア原虫 / 血清学診断 / 遺伝子診断 |
研究概要 |
本研究は韓国及び中国東北地方におけるダニ媒介性動物原虫感染症の浸潤・流行状况を明らかにし、日本の輸入検疫体制強化と韓国及び中国の原虫病診断技術の向上と普及に資することを目的として実施する。本年度に実施した研究内容と得られた研究成果は以下の通りである。 1. 診断用抗原遺伝子の同定:ウシ・ウマ・イヌバベシア原虫感染血清を用いたcDNAラブラリーのイムノスクリーニングを行い、診断用抗原遺伝子の同定とクローニングを行った。 2. 血清診断法の確立:上記で得られた各種原虫の主要抗原遺伝子を大腸菌で大量に発現・精製した。得られた組換えタンパク質を抗原としたELISA法・ICT法を確立した。 3. 遺伝子診断法の確立:ウシ・ウマ・イヌバベシア原虫特異遺伝子を増幅できるPCR法・LAMP法を確立した。 4. 韓国における疫学調査:韓国済州島における牛、犬の血液サンプルを採集し、ELISA法或いはICT法による抗体調査を行ったところ、ウシバベシア原虫とイヌバベシア原虫特異抗体が検出された。また、PCR法によりウシバベシアとイヌバベシア特異遺伝子の増幅が認められた。 5. 中国における疫学調査:中国東北地方吉林省における牛・馬の血液サンプルを採集し、ELISA法或いはICT法による抗体調査を行ったところ、ウシバベシア原虫とウマバベシア原虫特異抗体が検出された。また、PCR法によりウシバベシアとウマバベシア特異遺伝子の増幅が認められた。 6. ダニワクチン開発:プロテオーム解析法によりフタトケチマダニの唾液腺由来タンパク質の網羅的同定を行った。さらに、マダニの吸血を受けた動物血清と反応する抗原タンパク質の同定に成功した。
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