研究課題/領域番号 |
17406014
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
仲井 邦彦 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00291336)
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研究分担者 |
佐藤 洋 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40125571)
村田 勝敬 秋田大学, 医学部, 教授 (80157776)
坂本 峰至 国立水俣病総合研究センター, 疫学研究部, 部長 (60344420)
亀尾 聡美 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (40312558)
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研究協力者 |
DAVIDSON Philip W. ロチェスター大学, 医学部, 教授
MYERS Octavie セイシェル厚生省, 上級管理官
GRANDJEAN Philip 南デンマーク大学, 医学部, 教授
鈴木 恵太 東北大学, 大学院・教育学研究科, 本学術振興会特別研究員(PD)
櫻井 美幸 東北大学, 大学院・医学系研究科, 大学院生、日本学術振興会特別研究員
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研究期間 (年度) |
2005 – 2008
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キーワード | メチル水銀 / PCB / コホート調査 / 国際比較 |
研究概要 |
魚を多食する集団を対象とした出生コホート調査である、フェロー諸島およびセイシェル共和国の調査に加え、東北地区で進められている調査(Tohoku Study of Child Development, TSCD)について、曝露指標の比較、共通のエンドポイントを用いたリスク評価の比較、心理発達指標の信頼性評価について検討した。曝露指標のうち、メチル水銀についてはセイシェル共和国>フェロー諸島>TSCDの順であり、PCB曝露については、母乳中濃度から推測してフェロー諸島>>TSCD>セイシェル共和国と考えられた。有機フッ素系化学物質については、フェロー諸島とTSCDで比較できたが、化学物質によって曝露レベルの順位は異なった。曝露指標と健康指標との関連性について、調査間で不一致が見られたが、その理由と曝露指標との関連性は必ずしも単純な関係ではなく、複合的な曝露影響、魚摂取と密接だが未測定の要因による影響などの関与なども推測され、今後のリスク評価作業において考慮すべき課題と考えられた。また、乳幼児発達検査法であるBayley Scales of Infant Development(BSID)について、TSCDの結果についてセイシェル共和国でBSIDの精度管理を担当する研究者による外部評価を行い、採点結果のカッパ係数は0.74と良好な結果が示された。BSIDの結果の国際比較が可能な精度であると考えられた。
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