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2007 年度 実績報告書

最適化検証つきコンパイラの理論と実証のための展開

研究課題

研究課題/領域番号 17500016
研究機関東京大学

研究代表者

佐藤 周行  東京大学, 情報基盤センター, 准教授 (20225999)

キーワード性能最適化 / コンパイラ / 分散環境 / セキュリティ / 形式化
研究概要

本研究の目的は検証付きコンパイラ(Verifying Compiler)をコンパイラ最適化に適用し、最適化の数理的な性質を明らかにし、適用の地平を拡大することにあった。検証付きコンパイラ(Verifying Compiler)は、もともとHoareの提唱したプログラムの正当性を併せて証明するコンパイラシステムとして21世紀の課題として提唱した概念である。本研究で目指すのは、コンパイラ最適化における上のような危機的状況に対応すべく最適化をその正しさの証明を込めて適用するコンパイラの構築であり、最適化検証つきコンパイラ(Optimization Verifying Compiler)と呼ぶべきものである。
本年度は特に、情報処理環境の急速な変化に対応し、Webを含む分散処理環境において「最適化」の知識がどのように抽出できるかの研究を行った。
具体的には、Folksonomyを対象にしてそこからプログラミングに有用なさまざまな概念を抽出することができた。抽出結果は直感的に正しいことを確認した。また分散環境における計算記述の形式化がセキュリティの記述と密接に関係することをあきらかにできた。具体的には、ワークフローの意味論の厳密な形式化をおこない、(形式化された)文書で表現する方法を提案した。
さらに、上と関係して具体的に最適性能のコードを探索するため、つまり「コンパイラ最適化を超えたパフォーマンスチューニング」について結果を得ることができた。具体的には数値計算に代表される性能を求める分野にプログラム変換の高階関数の理論を応用して、探索空間を広げることに成功した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 東京大学におけるサーバ証明書発行体制の構築と課題2008

    • 著者名/発表者名
      西村健, 佐藤周行
    • 雑誌名

      情報処理学会研究報告 DSM-48

      ページ: 79-84

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Program Transformation for Performance Tuning-Beyond Compiler Optimizations2008

    • 著者名/発表者名
      Sato, Hiroyuki
    • 雑誌名

      Proc. 11th Int'l Workshop on Innovative Architecture for Future Generation H

  • [雑誌論文] Extracting Tag Hierarchy from Folksonomy2007

    • 著者名/発表者名
      Ogino, Ken and Sato, Hiroyuki
    • 雑誌名

      Proceedings of Semantic Web and Web Services

      ページ: 118-123

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [学会発表] Document Carrying Authorization2008

    • 著者名/発表者名
      SATO, Hiroyuki
    • 学会等名
      Workshop on Computer Science and Category Theory
    • 発表場所
      Sendai, Japan
    • 年月日
      2008-03-08

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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