研究概要 |
新しい方式であるバイナリレベルデータ統合と軽量データ統合を使って,高精度なCASEツール(ソフトウェア開発ツール)を実現する手法の確立を目指し、C言語用,ELF/DWARF2,理解ツールに対象を限定したツール構築実験を行った。 一般にオブジェクト指向によるカプセル化がコンポーネント技術の中心となる.しかしながら,リポジトリの内容は複雑な構造を持ち,かつデータへのアクセス(使われ方)が多種多様のため,リポジトリ内をオープンにしたデータ統合方式が有効となる.x_debug, dxref, rxref, bscg, AXESなどの実装実験,および我々のDWARF2-XMLと従来手法のlibdwarf APIの比較によりデータ統合方式の優位性を示した. またデータ統合方式を補完する識別子データマイニング手法を導入した.組み込み分野では割り込みを多用するため,クロスリファレンサなどの従来の開発環境だけではプログラム理解が困難である.これを補うため,識別子から重要な概念キーワードを抽出するアルゴリズムckTF/IDFを提案し,我々が構築した教育用OSであるudosに適用し,良い結果を得た(accuracy 57%,coverage 26%). 成果ソフトウェアは以下で公開している. http://www.sde.cs.titech.ac.jp/~gondow/dwarf2-xml/ http://www.sde.cs.titech.ac.jp/~gondow/udos/ http://www.sde.cs.titech.ac.jp/~m-ohba/cktfidf/
|